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授業は真面目に受けるべし

すごく今更ですが片瀬君の関西弁に違和感を感じたらご報告頂けると嬉しいです。(> <)

私は関西出身ではないので多分所々怪しいところがると思います…_(:3」∠)_

怪しいイケメンが消えた後私を探しに来てくれたであろう3人は小走りで私に近づいてきた。


「柚木ちゃん大丈夫?なんかされた?どこも怪我ない?」


片瀬君がすごく真剣な顔で質問してくる。


「う、うん。大丈夫。何もされてないよ?」


「ほんま?ほんまに何もされてない?」


疑り深いな。もしかして向こうからは私と怪しいイケメンがどんな感じだったのか見えなかったのかな?


「うん、ほんとになにもされてないよ」


「嘘つかんでええねんで…?それかさっきのやつに口止めされたん?…ごめんな?俺がもっと早く気づいてればこんな事には…」


ん?ん?なんだこの思い雰囲気は。


「僕もごめん、君に風をまとわせておけばよかった…そしたら君が怖い思いをしなくてすんだよね。謝っても謝りきれないよ」


えーと…。謝られるのは分かるとしてなんでこんな大事な感じに?ん?


「俺も警戒を怠っていた。まさか向こうが本気で力を使ってくるとは…。申し訳ない」


ふ、ふふふふふふふふ副会長が謝った?!?!え?!ここ現実ですか?夢ですか?嵐でも来るんじゃないの?!

私が3人の反応に戸惑っていると3人も違和感を感じ取ったのか顔を見合わせた。


「えっとー…その、確かに話しかけられはしましたが本当に何もされてないですよ?」


「えっ…」


片瀬君が驚きの声をあげ、副会長は眉間を指で押さえた。一条先輩は「やられたねー」と苦笑いを浮かべた。


「えっと、先輩達私と相手の人がどんな感じだった風に見えたんですか?」


「んー、類から報告を受けて僕達は諏訪さんを必死で探したんだけどなかなか見つからなかったんだよね。多分何かしらの力を使われてたんだと思う。やっとのこと見つけたら諏訪さんと相手の人が見えたんでけど諏訪さんが黒い霧に包まれてるように見えたんだ。助けに行こうとしたんだけど透明な壁みたいなものが邪魔して助けに行くのが遅れて…。透明な壁を壊せたと思ったら諏訪さんだけで今に至るんだよ」


あー、そういうことかー。でも怪しいイケメンは確かに黒い霧を出していたけど私を包んではいなかったはず。私が気づかなかっただけか先輩たちが見たのが偽りだったか…。


「そうだったんですね…。私はあの人にトイレに出た後話しかけられましたが少し話をして黒い霧見せられただけで包まれたりはしなかったですよ?」


「もしかしたら霧の力で幻影を見せられたのかもしれないな…。向こうの力が計り知れないからなんとも言えないが。で、話した内容は?」


「えっと、黒い霧で仕向けはしたけど私を傷つけるつもりではなくて生徒会に牽制するためだったらしくてそれを謝りに来たのと私が生徒会にとってどういう存在なのか確認?しにきたとかなんとかって言ってましたよ?」


3人はなぜがバツが悪そうな顔をした。ん?なにか変なこと言ったのかな?


「もちろん私が雑用でしかないってこと伝えたんですけど微妙に信じてもらえなかったみたいで…。事実なんのになんで信じてもらえなかったんだろう」


「そうか…」


え、それだけ?それだけなんですか?もっとなんかないんですか?いつもの副会長ならもっと追求してくるのになんだか手応えがない感じだ。


「柚木ちゃん、俺な、柚木ちゃんが俺たちと関わったから狙われてるって分かって色々考えてこれ以上いかんようにしようって決めたんやけどこうなったらもう吹っ切れるわ」


「え?」


片瀬君の顔を見るとひどく真剣な顔をしている。こいつなにを言い出すんだ。


「覚悟しといてな?」


覚悟とはなんだろう…。なにを?と聞き返したい気持ちがあるけどなんとなく聞いちゃいけない気がする。


「ちょっとまって」


次は一条先輩だ。先輩もまた真剣な顔をしている。


「僕も類と同じように思って見守ろうかと思ったけど向こうが気づいたのなら遠慮する必要ないよね。僕も本気でいくよ」


なんでかわからないけどすごく色気を含んだ流し目で一条先輩が私を見る。

何この流れは…。ある意味怖い。


「おい、お前達落ち着け。勝手な行動は許さない」


おぉ、副会長。今はあなたが正常な人に見えます。


「今周りを見えてないないお前達では任せられない。俺一人で十分だ」


正常じゃなかったぁぁぁぁぁぁぁ!副会長!しっかりして!ここは「また狙われる可能性があるから気を引き締める時なのに何を言っている」でしょ!いつもならこんな感じだよ?!


「そんなこと言って自分が柚木ちゃんとの時間増やす作戦なんやろ?そんなの見え見えですよ?」


「なっ…!バカなことを言うな。そんなわけないだろう」


「どうですかねー。怪しいとこですやん」


んなわけあるかー!片瀬君ちょっとシャラップ。副会長が私との時間を増やしたい?頭おかしいよ…。というか副会長もなに動揺してんの。


「類、それ以上は僕らにも都合が悪くなるよ」


あぁ、もうこの人達がなんの会話をしてるのか理解出来ない。きっと私の理解できない言葉で会話してるんだ。きっとそうだ。


「未来、頭に血が上ってるんじゃない?今交代制を変えれば僕達が気づかない弱点を見つけられて今日みたいなことがまた起こるかもしれない。交代制は今のままでいこう」


一条先輩もとにもどった?かな…。そうだとありがたいけど。


「急いだって諏訪さんは理解できなさそうだし僕は適度な速さで確実にとりにいく」


おっとー?やっぱり変だったー。

一条先輩が挑むような挑戦的な目をしていてすごく意外だ。


「…わかった。俺としたことが焦りすぎたようだ」


「わかってくれてよかったよ」


「手強そうやけど俺負けへんですから」


ん?いつから勝負の話に。いや、気にしたら負けだ。気にしない気にしない。

3人とも睨み合うようなぴりぴりした空気が流れる。

というかこの人達今が授業中だってこと忘れてないですかね…。

これから恋の方も進展させていけたらと思っています!

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