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ここで会ったが100年目!

妹ちゃん登場です!

ありえない組み合わせで私は目が点になる。


「お姉ちゃん熟睡してて呼びかけてもなかなか夢の中入ってきてくれなくて困ったよー」


夢の中…?

というか聞きたいことが山ほどある。


「なんで…」


「ん?」


「なんで蜜柑がここにいるのよ」


私の問いに対して思い出したと表現するかのようにぽんっと手を叩いた。


「そういえばさっきもそんなこと言ってたねー」


にこにこと楽しそうに笑っている妹を少し殴りたいと思ってしまった。


「説明するとなかなか難しい話なんだけどね、私この世界の神様なのー」


「神様……?!」


「うん、神様」


え、え、意味わからん。更に意味わからん。


「うん、戸惑うのもわかるよー。順を追って説明して行くと、私お姉ちゃんが事故あったときお姉ちゃん追いかけてその場にいたのね?そしたら巻き込まれちゃってー」


蜜柑はあははと笑っている。いやいや、笑い事じゃないでしょそれ。


「それでー、なんでか神様に選ばれちゃって、でもお姉ちゃんの魂が定着しないでふよふよしてたのね?だからこの世界に入れちゃえーってなったのー」


妹よ。それはちと軽すぎやしないか…。


「本当はお姉ちゃんをヒロインにしたかったんだけどそれはダメみたいだったんだよねー。残念」


あっぶなー!ダメでよかった本当!!


「でも2つに分けるのはいいって言われてたからWヒロインにしちゃった!」


最後に「てへっ☆」とでも付いていそうな言い方だ。

てかWヒロインてどういうこだこらぁぁぁぁぁぁぁ!


「ちょっと!なんで!」


「だってあの子じゃ皆を幸せに出来ないんだもん」


急に声を落とす蜜柑に少し身震いした。こんな一面あったっけ…。


「それってどういう…」


「言ったまんまだよ?私はバットエンドもいくつも見てきた。だから分かるの」


「だからってそんな世界にわざわざ私を送り込まなくったって…」


「お姉ちゃんじゃなきゃ!」


私の言葉を遮るかのように蜜柑が叫ぶ。


「お姉ちゃんじゃなきゃ幸せに出来ないんだよ…。私が何回やってもグットエンドニに行けなかったのにお姉ちゃんはいとも簡単に行けた。しかも全員一回で。お姉ちゃんには幸せに出来る方法がわかるはずだよ」


「いやいや、わかんないからね?このゲームの記憶薄すぎて全く役にたってないし…」


覚えているのはキャラの名前となんの末裔か。あと少しのイベント情報。そんなものでキャラ達を幸せに出来るはずかない。


「それは私が重要なイベントについて思い出さないように蓋をしてるからだよー」


はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?!?!


「ごめんね?でもこうしないとWヒロインもダメだっていうから…」


だったら諦めたらいいやん!!


「まぁ、今どうのこうの言ったところでもう決まっちゃったことだからしょうがないけどねー」


だぁぁぁぁぁぁぁぁ!

もうこれは私がこの運命を受け入れるしかないのか…。


「それで、Wヒロインってどういこと?」


「ん?あぁ、攻略キャラを半分こしたの」


「はぁ?!」


半分こって半分こですか?まじですか?てことはあの個性的な面々と恋するの…?


「半分こって言っても平等に気になるようにしただけだから恋に発展するかはお姉ちゃん次第だよ?でもお姉ちゃんには恋して欲しいからほんのちょっとだけ手を出したりするつもり」


「恋なんてしなくてもいいよ…」


「またそういうこと言うー。私はお姉ちゃんに恋してもらうって決めたから!だから茂くんに私は協力を煽ったんだよ!」


茂って確か書記さんだよね?


「そういえば名乗ってなかったよね?幸村茂だよ。よろしく諏訪さん」


今の今まで黙っていた書記さんが一歩前へと出た。

存在を忘れてたとかそんなことないよ?本当だよ?

それにしてもなんで書記さんを選んだんだろう。


「なんで茂くんって顔だね。茂くんは頭が切れる。未来くんも冴えてるけど彼は私のお願いをそんなに聞いてくれないと思うんだよねー」


「あぁー…」


めっちゃ分かる。あの人は自分の上に誰かがたつなんて許せないタイプだと思う。それにすごく横暴だから手に負えなさそう。


「ん?てことは色々フラグ立てるようなこと言ったのは…」


「そう、私の指示」


フラグ建設士は仕組まれていたのかぁぁぁぁぁぁぁぁ!

思えば絶妙なタイミングでフラグ建設してたもんね…。


「あ、夢が覚める…」


そう蜜柑がつぶやくと途端にもやがかかり始めた。


「お姉ちゃん!夢が覚める!次いつお姉ちゃんの夢にコンタクト出来るかわからない!私はお姉ちゃんの恋応援するから!!がんばってーーー」




「だから私には恋なんて無理だってー!!」


自分の叫び声で目が覚める。


「はぁ、はぁ…」


息が上がる。

あの夢凄く現実味があった。夢なのに凄く頭の中に残ってる。

とにかく書記さんに会って聞こう…。

て別チームだからなかなか会えないやないかーい!あぁもう!なんで向こう行ったの書記さん!!

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