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To Live To Die

 クロちゃんと許婚は、この町から旅立った。

 ハネムーンなんて甘いモノじゃねえ。

 傷心旅行だ。

 この町で起きた余りと言えば余りな事件で受けた心の傷を癒す旅だ。

 聖女騎士の姐さんも、町から居なくなった。

 神の代理人さえ、ゲンナリするような事態だった以上、仕方ない。

 どっちみち、町の住人の洗脳が解けた途端、大混乱が起きた。

 町には死体が転がり、子供が何人も首チョンパされ、町の有力者は軒並行方不明。それなのに、悪者は少なくとも町には居ない。

 全ての元凶だったゴブリンどもは町から消えた。

 オークの難民どものせいにしたくても……町の内外には処刑されたオークどもの死体がゾロゾロと……。

 オークそっくりの姿に変えられた本物の町の有力者達は見付かっていない。

 ガチで、とっくの昔に異種族排斥派の連中に殺されてるか……今回の事件で、処刑されたかのどっちからしい。

 そして、俺達は……。

「あ……アイーシャ、何する気だ?」

「ちょ……ちょっと……待って下さい……やめて、それだけは……」

 俺達とジブリルは、フン縛られて冒険者ギルド(跡地)に居た。

「ゴブリンどもが、あんたらみたいな阿呆への制裁にピッタリのモノを残してってくれたんでね。安心しな。異種族排斥派の連中も見付け次第、同じ目に遭わせるから、仲間はゾロゾロ出来るよ」

「いや……待て……おい……やめ……」

 俺達の懇願虚しく……アイーシャは……人間をオークそっくりの外見に変える「白人化薬」とやらを、俺とジブリルにブッかけた。

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