表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/12

(1)

「あの……これ、マズいですよ……」

 奥の部屋では、アイーシャとラビット・パンダとやらの爺さんが……どうやら竜人の中では「いいとこのお嬢様(家出中)」だったらしいクロちゃんを連れ戻す仕事の条件を話し合っている。

 そっちはパーティー内で一番口が巧い奴に任せるとして、もう1つ問題が有る。

「単に気ぃ失なってるだけじゃねえのか、これ?」

 俺は、クロちゃんがゴブリンと間違えて捕えてきた市会議員と自治会長を指差しながら、パーティーのヒーラー役である僧侶のジブリルにそう訊いた。

「クロちゃん、何か、この2人に変な事やってますよ」

「だから何をやったってんだよ?」

「この2人、生命力の反応が何か変です」

「どう変なんだよ、一体?」

「何かの条件で……死んじゃうとか……」

「何かの条件って何だよ?」

「意識を取り戻すとか……一定時間経ったりとか……あと……()()()()()()()()()()()とか……」

「おい、待て……えっと、俺、気功拳士の技とか良く知らね〜んだけど……それって、すげ〜高度な……」

「超難易度が高い技ですね」

「クロちゃんって、そんな無茶苦茶な真似が出来るような……」

「た……多分……」

 おい、クロちゃんを連れ戻す手段の内「力づく」は、「パーティーの誰かが死んでも仕方ない」レベルまで状況が悪化した場合にしか使えねえって事だろ、それ……。

 俺達、どんな化物を仲間にしてたんだよ……。

「あのさ……」

「はい」

「クロちゃんは、実は、俺達が思ってたより遥かに化物(チート)だったって事?」

「ええ、ですから、ボク、そう言ってますけど……」

「あのさ……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()なのかよ、おい……」

「町の外とか、人が少ない所まで逃げた事を祈るしか有りませんね……」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ