(1)
町の中に入ってはみたものの……何かがおかしい。
道行く人達の目が……死んでる。
食ったら確実に腹を下すぐらい古くなった魚みて〜な目だ。
「な……何、これ?」
「精神操作系の魔法……だと思う」
アイーシャが、そう言ったけど……。
「あのさ……下手したら、町中の人間が、魔法で心を操られてんの?」
「た……多分……」
「そんな魔法って……有る?」
「えっと……冒険者ギルドの危険呪物保管庫になら……」
今度はジブリルが、そう言った。
……おい、待て、まさか……。
「ギルドに行って状況を確認した方が良いですね」
聖女騎士サマは、そう言った。
「あ、まず、私達が行ってみます。姐さんとクロちゃん達は、どっかで待機……」
アイーシャがそう言った。
「何ば言うとっとね? ウチらは仲間やろ? アーシャさん達だけ危険な目に遭わせるような真似は出来ん」
そうだ。そうだ。クロちゃんの言う通りだ。
アイーシャは何故か「アチャ〜」的な表情。
「よし、じゃあ、みんな行くぞ‼」
「アオくんも、お姉ちゃんと一緒に行くのだ」
こりゃいいや……化物が更にもう1人加わった。
「あ……あの、ギルドの連中も洗脳されてて……その……私達を敵だと見做したりしたら……その……」
アイーシャは、オークどもの肌みて〜な血の気が引いた顔色になって、ガクブル状態の声で……えっと、何を心配してんだ?
「大丈夫だ。このメンバーなら……冒険者ギルド丸ごとどころか、町中丸ごとが敵に回ったって……何とかなるさ」
「力押しで何とか出来そうなメンバーだから、問題なんだよ」
何故か、サファルまで……絶望したような声で……え? 一体全体、どいつも、こいつも何を言ってんだ?




