泉下の人
公園の緑色したフェンス
錆びてボロボロになっていた
見守るように沈んでいく太陽が
東空から消える頃にあなたとさようなら
少しずつ離れていってしまう
街並みを見送りながら
鮮やかな泡のような思い出色の詩が
脱出速度で輝く頃にあなたとさようなら
この先私たちが一つの星になって
地球に光を届ける時がきたら
深空天体の向こう側には
きっとこの言葉たちが響いて
軒下にできた水たまり
飛び越えるようにあなたのことを
見つけにいくから受け止めてよ
私たちが星になれたのなら