記録5 ドラゴン編・上
初めて主人公の名前が出てきます。
<作者と友人3>
小学生のころ、友人S君が俺のエロさを証明する!といってゲ○のアダルトコーナーに突撃して店員に捕まってました。
そんな彼も今は立派な大学生です。
朝、起きるともう日が昇っていて外が騒がしかった。
ちょっと普通と違うような騒がしさだ。
少し気になったので朝ごはんのついでに宿屋の主人に聞きに行こうか。
そうと決まれば服を着替えるか。
そうだ、横で寝ているミーコを起こさないと。
「ミーコ。起きろー。朝だぞ。」
「んぅー。あと3時間。」
「いやいや。長いからね?そこは普通あと5分とか言うところじゃない?」
「・・・・・・。」
はい。無視です。完全な無視頂きました。
「無視してもだめだ。さぁ、起きるんだ。朝はこんなにすがすがしいぞー。」
「・・・・・・。」
「しゃーない。置いていくか。まぁ、起きないならしょうがないか。」
「いやぁ!おいてかないで!」
いきなり起きたミーコは俺にしがみついてきた。
少し涙目である。何か可愛いな。こう、なんていう過保護欲を誘うというかなんと言うか。
「ぶをっ!?びっくりした。急に起きんなよ。」
「だって、置いていくって・・・・。」
「いやいや。朝ごはんにね?そんなに心配すんなよ。」
「心配?なんで?私も朝ごはん食べるの!置いてかないで!」
はいはい。分かってるんだよ?自意識過剰だってね。
でも一回は言われたいじゃん?あんなこと。
とりあえず騒がしさの原因も知りたいし、そろそろ行くかな?
お祭りだったら今日は少し遊ぶかな。
資金は貯まったしね。ちょっとくらい使ってもいいだろう。
「ミーコ、とりあえずとっとと着替えな。」
「りょーかい。」
先に行って待っておくか。
「ドラゴン?」
「あぁ、そうだよドラゴンだ。それもブラックドラゴンだ。」
主人に聞いたところ、騒がしさの原因はブラックドラゴンの所為らしい。
なんでも、そいつがこの街に向かっているという報告があり、街中の人が逃げる準備をしているらしい。
「ドラゴンってそんなに頻繁に来るもんなのか?」
「はぁ?何言ってんだよ。頻繁に来るわけないだろう。」
「そんなものか。」
「そんなものだよ。あんたもとっとと逃げな。見たところ戦いの役に立ちそうにないしな。」
まぁ、弱そうに見えるのは仕方ないけどね。
もうちょっとソフトに言って欲しかったな。
そう、戦いに向いてなさそうとか。
いや、それも嫌だな。
てか、いっそのこと最後のは言わないで欲しかった。
「そうするよ。朝ごはんも見たところ無理そうだし、パーティーと合流して逃げることにするよ。」
「すまんね。じゃあ支度があるからここらで失礼するよ。」
「ああ、忙しいのに時間取らせて悪かったな、うまく逃げろよ。」
「坊主もな。」
ちょうど話が終わったところにミーコがやってきた。
ミーコはまだ少し眠たそうだが、そんなことは言ってられないな。
「ミーコ。朝ごはんは中止だ。」
「えぇぇ。何で?」
「ブラックドラゴンが近づいてるらしい。」
「ふぅん。それで?」
「それでって・・・。みんな逃げるから朝ごはん作る人が居ないんだよ。とりあえず俺たちも逃げるぞ。」
「そうだね。今のセイメイじゃ勝てそうにないもんね。」
「悪かったな。ドラゴンに勝てるってどんなトンでも人間だよ。」
「さぁ?で、どうするの?逃げるのはいいけど勇者(笑)たちは」
勇者のあたりのニュアンスがおかしかったけどまぁいいか。
どうするか。
これだけ慌ただしいと伊藤どもを探すのは手間だな。
街の入り口で少し待って、来なければ最悪ミーコと二人で逃げるか。
「とりあえず街の入り口まで行こうか。で、待っても来なかったら二人で逃げよう。」
「あーい。」
馬車を取りに行く途中果物屋があったからリンゴを買おうとしたらただでくれた。
それをミーコと食べながら道を歩く。
街はすごく慌ただしく、みんながみんな焦っていた。
命にかかわることだしな。
「おっちゃん。馬車取りに来たんだけど。」
「あぁ、あんたか。勝手に持っててくれ。悪いけどこっちは忙しいんだ。あんたも速く逃げたほうがいいよ。」
「ありがとね。じゃ、おっちゃんも早く逃げなよ。」
街の入り口で待っていると武装した集団が出て来た。
その中に伊藤パーティーがいた。
「ねぇ、セイメイ。あれ勇者(笑)じゃない?」
声に出して(笑)って言いやがった。
勇者(笑)にはつっこまねぇぞ。
てかなんでこいつがそんなネタ知ってんだ?
「そうっぽいな。あの集団は討伐部隊か?」
「さぁ?どうする?」
んー。
とりあえず手伝った方がいいか伊藤に聞きに行くか?
「取り合えず話を聞いてくるわ。ミーコはどうする?」
「着いてくよ。勇者(笑)は見てておもしろいし。」
「じゃ、一緒に行くか。」
伊藤に近づくと此方に気づいた後少しむっとした顔をしたあと話しかけてきた。
「安部か。どこに行ってたんだ。」
「いや。馬車を用意してたんだ。これは討伐部隊?」
「ああ、そうだ。お前も参加しろ。盾くらいにはなるだろ。」
何だこいつ。
それは思ってても言ったらだめだろ。
ホント性格変ったな伊藤。
「それよりも、その子誰だ?」
しまった。
完全にミーコのことを考えてなかった。
まぁ適当に言い訳をしておくか。
「あぁ、その子は俺がギルドの依頼を受けた時にピンチに陥ってたとこをg「君。名前は?」」
無視されたorz
なんだよこいつ。
「なんで教えないといけないの?」
よし、ナイスミーコ!
もっと言ってやれ!
「知りたいからだよ。俺はタクヤ・イトウ。よろしく。」
そう言って伊藤はミーコに手を差し出したが、ミーコは握手せずその手を凝視して言った。
「ふーん。勇者(笑)ね。手、退けてくれる?邪魔。」
よく言ったミーコ!
俺はお前を尊敬する!
「ふっ、まぁいいよ。そのうち嫌でも俺の事気になるから。」
ふっ、まぁいいよ。そのうち嫌でも俺のこと気になるから(^・ω・^)キリッ!だってよwww
伊藤きめぇwwマジきめぇww
「そんな時は来ないよ?自意識過剰だね。」
「取り合えず安部。お前は精々俺たちの盾になれよ!」
俺に八つ当たりとか・・・・。
俺関係ないじゃん。
一応討伐部隊には参加するか。
盾にはならんけど。
やっぱり会話は難しいですねぇ。
感想お待ちしてます。




