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オレとアイツの人形劇  作者: しゃおろん
1章 旅立ち
14/18

記録11

遅れてすみません。



ここ1週間ほどは徐々に体を動かしながら魔法の勉強をした。

ん?修羅場?なにそれこわい。。


ともかく一人で勉強しながら思ったことが一つ。

技術的なことは本でもかまわないが、誰かから師事を受けた方が断然早く上達する。さらに、優秀な師に巡り会うことができたなら戦闘技術についても学ぶことができるだろう。

ということで師匠または学校を捜そうということになった。

今のところの候補はロンド魔法学園に行くことだ。

ロンド魔法学園は募集の範囲は広く入試などはないのだが、入学金や授業料などが結構高いらしい。

一応、特待制があり特待生になると授業料を払わなくてよくなり、その他特典があるのだが卒業後5年間の従軍義務があって、その後も結構いろいろと面倒らしいのでただ魔法を学びたい人は素直にお金を払った方がいいらしい。

他に別途試験などがあるらしいが、あまり詳しくはわからなかった。

一方フリーの魔法使いのもとで学ぶならそこまでのお金はかからないとのこと。

しかし、大抵優秀な魔法使いは国に所属しているらしいのでなかなか優秀なものは見つからないそうだ。

なので。今のところはお金を貯めつつロンド魔法学園があるという国、ロンド王国に行こうと思う。

ただ、今から向かうとなれば途中からの編入になる。

そして今はミーコに入学金を稼いでもらっている。

予定通りいけばミーコと一緒に学園に入学することができるだろう。

その間に俺は体を完全に治し、少しでも多く魔法の知識を身につけるということだ。

問題がなければ大体あと8日ほどでこの町を出てロンド王国に向かう予定になっている。

ミーコには悪いが俺がまだ万全ではないため、あと5日ほどは入学金のために一人でクエストをしてもらうことになりそうだ。

本当にすまないミーコよ。

まぁこれらがこれからの予定になりそうだ。

授業料などは向こうでクエストをしながら貯めて払うことになると思うが、そこら辺は無事入学できてから考えようと思う。

いくら学園で教えてもらえるからといっても今から勉強しておくにこした事はない。という事で魔法の勉強を進めておく。

とりあえずは今までの復習をしていこうと思う。


この前、決闘について反省したが、具体的な事は考えていなかった。

主に技術でなにが足りなかったのか?

決闘で足りなかったものは近接戦闘の技術、捕縛魔法の強度、攻撃魔法の命中精度や威力、そして最後に戦術。これらがあげられると思う。

近接戦闘の技術は独学では無理があるから学園で教えてもらおう。

戦いの戦術は本で学べるのかな?わからん。

攻撃魔法の命中精度や威力と捕縛魔法の強度は魔法の改良で何とかなるだろう。

魔法については今できる事なので今やっておき、作ったものを学園についてから先生に意見を聞きながらいろいろやろう。


という事で魔法を改良、作成しようと思います!

とりあえずお気に入りの捕縛魔法から改良していこうか。



はい、できました!

ん?途中経過?

いいじゃないか。俺は細かい事は気にしない。

とりあえずできました。約2日程度かかりました。

まぁ、大体コンセプト通りかな?

名前は決まってないけど効果は強力な捕縛魔法だ。

見た目は激しく地味で主に手と足を輪かみたいなもので縛る感じのやつだ。

わかりやすく言うと足も縛る事ができる手錠だな。

魔力消費の効率も結構いいし、使い勝手はいいとは思う。

他にこれを作っているときにたまたまできた魔法もなかなか使い勝手がいい。

こいつは後のお楽しみだ。


今日はリハビリがてらミーコと町へ探索に向かうつもりだ。

という事でミーコを起こしましょう。


「おーい、起きなさい。朝ですよ?」


「んっふぅ。」


うはっww

なんというエロさww

これはイタヅラするしかないぜ!

みんなもそれを望んでいるのだろう?いい、言わなくてもいい。

聞かなくてもわかるぜ!


さぁ、いこうか。

俺のターン!

 

 1、さわる。

2、言葉でイタズラ。

 3、放置。

 4、観察。


さぁ、どれだ?

1はきついな。うん。俺には無理だな。

3はないな。うん、ない。

4は一番気持ち悪いな。これはだめだ。

2だよな、普通に考えて。これしかない。


あれ?なんかデジャビュが・・・・・気のせいだよな。

という事で2番に決定!ヘタレとか言うなよ?

実際この光景を目の前にすると1を選択するとかできないからな?

だってあれだぜ?

ベッドの上で掛け布団を抱き枕にして横向きで寝ているんだぜ?

パン一でTシャツのみの状態でな!

これの破壊力はすごい。かなりヤバい。

これのすごさを語ると時間が足りないので割愛させもらおう。


セイメイ作戦行動を開始する。


「おーい。起きてますかー?」


よしよし。返事はないな。

うん?返事がない?まぁいいや、ちょっと嫌な予感がするけどまぁいいや。

俺は細かい事は気にしない。

よし、定番の耳に息を吹きかけるという有名だけど普段やらないけどっていう謎な行動をしよう。


フー。


あれ反応がない?

いや、地味にぷるぷる震えてるな。

「うふっ。あは、あははははははははははは。」


「なんぞ!?」


一体どうした!?

何がどうなってどうした!?


「ほんっとセイメイって学習しないね。」


笑いながら起きるミーコに俺は恐れを抱く。

そういえば前にもこんな事が・・・。

いや、思い出すな。思い出してはいけないんだ。

覚えていたらいけないから忘れたんだ。

人間って言うのはそういうものなんだ。

そうだ!これも忘れないと。これも覚えていたらいけない事なんだ。

だから忘れるんだ。



「さぁ、ミーコ起きたのならさっさとご飯食べて町にいこう。」


「あ、あぁうん。ご飯はいいけど、どうしたの?いつもと反応が違うよ?」


「?何が?」


まったくミーコは…寝ぼけているのか?


「ううん。わからないならいい。」


「そうか?なら寝ぼけてないで早く行こう。」


「いつもと違う・・・・。」


食堂につくと少し朝ご飯の時間からずれているためガラガラだった。

左端の方に席を取りおっちゃんに朝ご飯を注文する。


「おっちゃん。いつものお願い。」


「あいよ。今日はデートでもするのか?」


デート・・・だと・・・?

一体誰と誰が?


ま・さ・か


俺とミーコなのか?

今まで気づかなかったが成り行きとはいえ俺はかなり好運なのではないだろうか?だってミーコはまぁ人間ではないが人間だ。あれ?人間じゃないけど人間?

まぁ、そんな事はいい。ミーコは美人だ。それも結構レヴェルの高い。

という事は俺は伊藤に負けていない?勝ってはいないけど負けてもないよな?

え?人数が違う?質で勝ってんだよ!


「ちがうよ。単にリハビリだよね、セイメイ?」


「そうですよねー。」


ま、予想はしていたよ?ほんとなのですよ。


「そうかい。」



「さぁ、飯も食べたし行きますか。」


「そうだね。どこに行くの?」


「そうだな、適当にブラブラしようか。」


「あーい。適当だね、セイメイは。普通そういうのって考えてから誘うものじゃない?」


「残念だけど女性とデートなんてした事ないんだよ。」


「これってデート?」


「いや、別にあれだよ?デートがいいとかそういうのじゃないんだよ?」


いやいやいやいや。ちがうよ?あれだからね、女性に慣れてないってだけだからね?


「はいはい。わかったから行こうよ。」


「いや、ミーコが聞いてきたんじゃないか・・・。」


人通りの多い市場を適当にブラブラ歩いていると古びた本屋を見つけたので入ってみたところ、かなりいろいろな古書を見つけた。

中には日本語で書かれた本などもあったが特に役立つものではなかったのでほうっておいたが、店を出るときに一冊だけ目に留まる本があった。

【魔法の勉強本 著山田次郎】

なんとありきたりな名前。

安いな昼食一人分か。金はまだあるし買うか。


「ミーコ。これ買っていくわ。先に外に出ておいてくれ。」


「あーい。はやめにね。」


カウンターで寝ている女の人に声をかける。


「おねーさん。会計お願いできる?」


「んっぅあ?」


なにこれ?

涎を垂れている顔をこちらに向けるおねーさん。

顔は美人だよ?

こっちは美人多いね。


「会計お願いできる?」


もう一度言うと若干目が覚めたのか目をこすりながら俺の焦点合わす。


「あぁ、はいはい。これね。これ読めるの?」


読めると言ったら変な人かな?日本語で書いてあるし。

適当に答えておこうか。


「珍しいからね。」


「ふぅん。ま、いいわ。はい銅貨1枚ね。」


「あいよ。」


銅貨一枚を財布から取り出して渡す。


「はい、ちょうど。」


「ありがとね。」


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