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スライム養殖はじめました。  作者: 夏冬 春秋
2/4

プロローグ01

一年前、地球にダンジョンが発生した。


「ボーナス~~チャーンス!!!!」


突然全世界の人の脳にに響いたその声にあるものは驚きあるものは恐れあるものは寝続けた。

その声はまだ男性とも女性ともわからない子供特有の高い声をしていた。


そしてその子供の声が無邪気に笑いながら全世界に向けて話しはじめた。

「こんにちは~!地球のみんな~。みんなにプレゼントのお知らせだよ!!地球は人がどんどん増えて大分手狭になってきたね~。だからここまで文明を発達させたご褒美にみんなにプレゼントをおくるよ!!」


「プレゼントの内容は~・・・新しい資源、土地、そして力!!でもただ渡すだけじゃつまらないから少し面白くしたよ!!


「でもでも~、詳しい内容は見てのお楽しみ!!みんなの近くに新しく扉を設置したよ。そこからプレゼントを確認してね!!」


「あと~、そうだ!!この世界の武器は、きほん禁止ね!!銃くらいならまだしも爆弾大量投下とかされたら面白くなくなっちゃうからね!あと毒もきほん禁止ね。そんなことされたらプレゼントが汚れちゃう。」


「うーん、こんなとこかな。じゃあルールを守って楽しんでね!!じゃあドライバーさんたち操縦は任せたよ。3,2,1」



世界中の人々の多くはこのあまりに急な情報についていけずどこかぼんやりとした表情で頭に響いた声を思い返していた。



しかし、どこの国にも行動力のあるものがいる。その者たちは目の前にできた扉を見て、好奇心を携え突撃していくのであった。そして国を取り仕切る者たちもまた即座に動かだしていた。


好奇心で突き動かされた者たちは扉に触れそのプレゼントを受け取るとそれらをすぐに共有しはじめた。


扉に触れた瞬間、新しい世界に移動すること。

そしてその瞬間、新しい力【ステータス】を得ることを伝えた。


もちろん最初は信じないものが多かった。


しかし、世界に響いた声、ネットに発信された情報、そして昨日まではなかった扉が目の前にあれば行動を起こすことは、そう難しいことではなかった。


そして、さらに情報が加速していく。


信じていなかった者たちも少しずつ、少しずつそれが現実だと理解していった。



多くの政府も、この事態にもすばやく対処した。


国中の扉を捜索し、発見しだい扉の周りを封鎖し、立ち入りを禁止した。


未知の危険に対応するため、パニックを防ぐため、いち早く情報を知るため。


理由は数多にある。


ネットに出回った情報や目撃情報から各政府は必死に捜索を行った。


しかしダンジョンの数が多すぎた。

即座にすべてのダンジョンを封鎖することはあまりに無理なことであり、封鎖が遅れたダンジョンが多くあった。


そして、そこから新たな情報が発信され、それは新たな好奇心を生み出し、好奇心に突き動かされた者によってさらに情報は加速していった。



そしてそれらの情報の発信も政府は止めきれなかった。


扉の先にある草原や森林、氷や岩に覆われた世界、生き物の体内のようにうねる壁に囲まれた世界。

そしてそれらの世界に生きる様々な奇妙な生物たち。あまりに現実と異なるそれらの情報が拡散されていった。



さらに扉のルールも広まっていった。


扉は開ける必要がなく触れた時点で移動する。


そして移動した瞬間、自らのステータスが開かれそれを操作できるようになること。


世界に響いた声が言うように武器は持っていくことができない。拳銃は愚か斧や鎌、バッドや金属パイプ、さらにはスマホやカメラなどの電子機器も武器換算なのか、何故か持っていくことができないこと。


そのため多くのものが、持っていけた木製のほうきやブラシ、これまた木製の杖や角材、そして木の枝と丸太をもち扉の先へと歩みだしていった。



そしてそこで得ることができる多くの利益についても世界中の人の知る所となった。


それは、そこで得れる水や木、土、草を始めとし一部の場所で得れる金属と思われるもの。


そして奇妙な生き物たちが丸太に倒れた後、死体が消えその代わりとして現れる数々の謎の物品。


更にわずかではあるがモンスターを倒した者の【レベルアップ】によるステータスと身体能力の上昇など。


そして現れる奇妙な生物やそのドロップアイテム、レベルやステータスなどまるでゲームのような情報から、扉の先の世界はいつしか【ダンジョン】、そこで生きる生き物たちは【モンスター】とそれぞれ呼ばれ始めていった。




その後、現在まで世界はダンジョンについての話題で持ちきりになっている。
































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