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残響を耳の奥底で曳く   作者: ぺぺ
2/2

エスカ

『エスカ。。。。ちょっと、エスカ。 また寝てたでしょ!』


女の声で目が覚める。

ー此処は。。。どこだ。ー

「ここ。。。どこ。。?」

身の前には美しい深い藍色の髪の女性と大量の書類らしき紙が乱雑に広がっていた。

「もう。まだ寝ぼけてるの? 今日中にレポートまとめなきゃって呼び出したのあなたでしょ!」


【そうだ。思い出した。“わたし”はエスタだ。 そして目の前の女性は親友のフリージア。魔法薬学のデフロン教授に精製理論のレポートを纏めるように言われて整理中だったのだ】


「あー!そうだレポート!!どこまで纏めてたっけ!?」

ヨダレを拭きつつ作業に差し掛かる。

「4章のまとめ仕上げておいたわよ。ほら次の章まとめて、私が仕分けするから。」

フリージアはレポートを種類事に手早くまとめていく。

彼女の手捌きはいつ見ても美しい。

まさに仕事ができる女だ。

手足も長くスタイルもいい。女の子の理想を体現したプロポーションと顔面の持ち主である。

そして仕事もできる。(大事な事だ。2回言おう。)

「ううう。。面目ない。。。」

私がもそもそと動き出し、レポートの1/3をまとめあげた時にはフリージアが最後のページを差し込み終えていた。

あぁ。なんていい女だ。将来はぜひ私の嫁になって欲しい。

「ありがとうフリージア。 これで間に合うよ。デフロン教授に渡してくる」


デフロン教授の研究室は東の外れだ。フリージアとまとめたレポートを抱えて走り出す。

ピンクブロンドの髪を揺らして走る。小柄な割に出るとこは出ているエスカという“わたし”。

そうだ、思い出してきた。

今日、“わたし”死ぬんだ。


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