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16話-2
アリセウスが宇宙へと出撃するのを見てリンは呟いていた
「……私は…何の為に……守りたかったから…?
コロニーの人達を…?
半分、違う…
私は……アルセ君を守りたかったんだ…」
『システム『ALICE』…』
「準備はいつでもいけるよ!」
『よし…頼むよ』
「システム『ALICE』…コネクト!」
アリセウスのメインカメラはあの時のような赤と青が交じったような紫に近い光を放った
「…シンクロ率……73…76…82…84……80%台で安定…!」
『………』
「……?
アルセ…?」
『…初めてでこれは上出来か…』
「アルセ?」
『…ふぅ……思い出したよ、アリス』
「え…?」
『…システム『ALICE』……俺の記憶…アリスと同調する事で…思い出した』
「アルセ!」
『…ふふっ
まさか、こんな方法があったとは、な』
アルセの瞳には以前の彼と同じ
深い悲しみが戻っていた
「…アルセ…アルセ!
よかった…お兄ちゃん…
もう……戻らないって……」
『………
…アリス
泣くのは…後にしよう』
「う、うん!」
アリセウスは宇宙の戦場へと駆けた




