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15話-2
その時だった
コロニーの内部へと向かい突如侵入してきた謎のPSと戦う為にいた自警団のPSが
一機のPSを狙撃した
『…あ…ルイ!』
僕は無意識に叫んでいた
誘爆が起こった
「ぐ…ぁ……あ…」
-ドサッ-
「あ…お兄ちゃん…?
私を庇って……?」
その瞬間ルイはフッと笑って…
その瞳からは光が消えた
『…シアン!逃げるんだ!!』
「……お兄ちゃん
…お兄ちゃん!お兄ちゃん!!」
(駄目だ…聞こえていない…
くっ…僕が行くしか…)
-グイッ-
『…アリス…何を…?』
彼女は泣いていた
「…駄目…間に合わない…」
その瞬間、誘爆が大きくなって
その爆発にシアンは飲み込まれた
『シアン……』
…空間跳躍装置ごと爆発した
その場所には"何もなくなった"
装置の特性、故だろう
『……そんな…』
「……アルセ」
…アリスは泣いていた
僕は彼女を責めなかった
彼女の言ってた事は事実だったのだから
………忘れたはずなのに
先程まで知らない誰かのはずなのに
悲しかった
例え、見知らぬ誰かでも死ぬ事は悲しい事だ
でも、これはそういうのじゃない
…僕は彼らが友人である事を忘れた
しかし、知っていた…
知っていたんだ……




