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14話-3
有青は別に何かを意識した訳ではなかった
本当に適当に行って
そこに着いたに過ぎない
しかし、その場所は
(……有栖が…愛璃雛が死んだ…公園…!!)
「?
どうしたんだい?アリス?」
『な、なんでもないよ…』
……あの後、九条有栖の死体は自警団によって"処理"された
…詳しい事は知らないが、有青の意見を聞き入れ
きちんと供養されるらしい……
「あ、アルセお兄ちゃん!」
振り返ると小学生くらいの小さな女の子が駆け寄って来た
「こんにちはです」
「あ…えと…アリス…」
私は首を横に振った
まさか、有青にこんな小さな知り合いが居たなんて知らなかった
「…アルセお兄ちゃん?」
「あ…えと…」
「おーい、シアン!」
先程この子が来た方向からの声だった
「あ、お兄ちゃん」
「駄目だろ、先に行っちゃあ…」
『あれ?ルイ君?』
「おや、今日はアリスさんも一緒かい?
…あれ、学校は?」
「え?」
『る、ルイ君はどうなの?』
「え、僕は…ちょっとまだ家がごたごたしてるから、それで…」
『わ、私達もそうなの』




