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14話-2
「あれ…?
僕達って学生…だよね?」
有青は制服を指差して言った
「学校は…?」
『今日は…お休み…
本当は出掛ける約束していたんだよ』
私は嘘をついた
有青の寿命は決して長く無い…
今、この瞬間…無くなったとしてもおかしくない…
…少しでも一緒に…居たかった
少しでも傍で
「じゃあ、約束通り
出掛けよう
何処に行くんだい?」
有青の人を疑う事を知らないような…純粋な返答に
私は戸惑いと罪悪感を覚えた
『…何処に行くかは決まってないの
ぶらぶら歩くだけ……じゃあ、有青の行きたい場所に行こ?
私は…ついていくから…』
「でも、僕には…記憶が…」
『いいの!Inspirationのおもむくまま
進みたい場所を進めば…』
「…わ、わかったよ
じゃあ、行こう…」
……私の知らない有青がそこに居た
しがらみも苦しみも…
色んな彼を縛りつけるものから解放された
とても、純粋な有青が
居た
それでも、私が好きな有青である事はかわりなかった




