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13話-5
「……そう
肉体は九条有栖…
…でも、心は…」
『え……』
「……システム『ALICE』とは精神の同調の為のシステム
その実験には…精神に多大な負担がかかる
…それに精神の同調とは本来危険なもの…
…自分が誰だかわからなくなる…
…そして、ある日…それは起こった…」
『……』
「…気が付くと
私は…"九条有栖になっていた"…」
『え……』
「頭の中を弄られてね…
二人の精神は入れ代わっていた…」
『な…!?』
「虚無愛璃雛の精神は九条有栖の身体に
九条有栖の精神は虚無愛璃雛の身体に……でも、"彼女"はその過程で記憶を失った
…バイオハザードが起こったのはそれから比較的すぐ…
彼女はその事実を知らないまま虚無愛璃雛として暮らした」
『…じゃあ、アリス…君は…』
「ふふふ…まるで、お伽話みたいでしょ?兄さん
でも、ね…私はその時から狂ってたの…バイオハザードが起こった時に…我慢出来なかった…」
『我慢…出来なかった…?』
「…殺戮願望…近くに居る人間を殺したく思った…」
『…だから…君は俺を…?』




