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10話-1
『……はぁ……はぁ…
アリセウスは…出せるか?』
「アルセ……
!!」
リンが俺の傍に駆け寄る
「どうしたんです!?
怪我……」
『…ちょっと、面倒事に巻き込まれた…
アリセウスは…?
状況は…?』
チーフがその場から動かず話し出した
「…状況は…限りなく不利だ
このままではいずれ…」
『…なら、やっぱり出ないと…な』
「だが、いまさらアリセウス一機で何か変わる訳ではない」
『…それはどうかな?チーフ』
「なに…?」
『…本当は…この自警団の為にももっと早く言うべきだったのかも知れないが…
…まともに戦いを知らない人間に…戦いがわかるか?』
「…どういう事だ?」
『……アンタらが思ってる程…
アリセウスは…
いや、システム『ALICE』は弱くない…』
「……!?」
『止めたって行かせてもらうぜ?
可能性はゼロじゃない…
それに元々コイツは俺ンのだしな…』
「……わかったよ
リン…」
「は、はい!」
リンがアリセウスの副座席に向かった
『…ふ
……ん?これは…強化装甲の…出来てたのか?』
「…フォーカスランチャー以外は完成していた
こんな時だ
何も準備しない訳にはいかないだろ?」
『…素直じゃないな
リン!
…行けるな?』
「はい!」
『よし…出るぞ!』
アリセウスは宇宙へと飛び出した




