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9話-1
…どうやら、俺は昔の夢を見ていたらしい
どうやら、まだ生きている…
『ぐ…』
-ミシミシ…-
(段ボール?
空のか…
この倉庫に元からあったものだな
…大量に積み上げられたのが何列も…
クッション変わりになったんだな…
そして…)
俺は足元にあったナイフを見つけ蹴った
-カラカラカラ…-
ナイフは段ボールの山の隙間を擦り抜けて山の外に出た
(途中でバッテリーが切れたか…
あんだけ、酷使すれば当然て言えば当然だな…
だが、お陰で助かった…
運がよかったな…)
肋骨にひびが入ってるものの
動けない訳ではない
やろうと思えばやれる…
……緊急避難警報が鳴っている
何かあったらしい
『…やれやれ…ソッコーでケリをつけないといけないらしい…
…だろ?』
「……」
仮面の殺人鬼は亡霊の様に俺を見つめていた




