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6話-4
『ぐ…ッ』
俺はビルで言えば三階ぐらいの高さで浮かんでいた
それも、殺人鬼のラッシュのお陰だ
「…そろそろか」
『!?』
初めて殺人鬼が俺の前で人らしい台詞を言った
だが、
それに驚く前に奴は行動に移した
「フルドライブ!」
奴は横に蹴る様に
重力制御によってこちらに向かって突っ込んだ
(なんて…バランスのかけかた…
!!)
『ぐがぁッ』
体当たりに近い形で俺は横に飛ばされる
引っ張られるように俺は殺人鬼の盾になって
公園の隣の
すでに使われなくなった倉庫の窓を突き破った
気がつくと倉庫の天井近くを俺達は浮かんでいた
暗い…暗い倉庫だ
さっき、突き破った窓のみから光が中にさしていた
殺人鬼が仮面の奥からこちらを睨む
「さようなら…有青」
『!!?』
殺人鬼は蹴り上げる様に脚のレーザーナイフを放った
それと同時に殺人鬼は背中の俺のナイフを引き抜いた
-トンッ-
放られたナイフが俺に乗る
それと同時に…
『!?』
俺の身体は…
(重力制御を下に…!!
…死ぬ…俺…!?)
刹那の間に倉庫の闇へと堕ちて行った
-ドグシャッ!-




