32/98
6話-2
(…何で脚なんかに…
…て言うか…)
殺人鬼の脚は異様に華奢だった
(あんな体から一体、どうやってあんな力を…)
殺人鬼が再び突っ込んでくる
『チッ!』
俺は引き金を引く
だが、殺人鬼はまるでスライドする様な異様な動きでかわす
『な!?』
(なんだこれ!?)
殺人鬼がそのままスライドする様に
三度突っ込む
『この!』
ブレードを振るいながら俺は踏み込む
だが、殺人鬼は俺を飛び越え、俺の後ろをとった
『しまっ…』
(何なんだ!?これ!!
モーションと動きの速度があってない!?)
-ズンッ-
『ッ!』
ナイフはかろじて身体には当たらず
突き上げる様に俺のコートを貫いた
殺人鬼はナイフをそのままにし、
距離をとった
(なに…?)
殺人鬼は仮面の奥で笑っている様に感じた
俺がその意味を知るのはすぐその後だった
『!?』
俺の身体が浮き上がる
地に脚が着いていない
俺の頭はフル回転し
その答えを導いた
『…重力制御…だと!?』




