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4話-2
…運命の歯車なんてものがあるなら
とっくに、俺達のソレは狂っていた
俺が裏で
自警団の…
しかも、特殊な形で参加している様に
表面上の日常を笑って過ごしながら、
裏の非日常を生きていたんだ
それは、人それぞれで
個人差はあった
けど、それは
他人が簡単に介入出来る事では無いし
抗うのも
従うのも
本人だけの力では
難しかっただろう
…その中で
俺に残された時間があまりないという事も
やはり、宿命とか運命とかと言った
必然でしかなかったのだろう…
…認めたくはなかったが…
-D地区、ビル屋上-
"ソレ"は
金色の短い髪をなびかせながら
下を見下ろしていた
"ソレ"は
一見、変わった容姿をしていた
まるで、マントの様な…ぶかぶかの黒い袋の様な服を纏い…
そして、今、標的を見つけ
笑みをこぼしながら
真っ白な…まるでゆで卵の様な何も描かれていない仮面を顔に着け
両手にナイフ…
恐らく自分で改造しただろう…
レーザーナイフを持ち
標的…
ソレの様に金色の髪をした
黒いコートの少年目掛けて
飛び降りた




