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3話-4
その後、ある程度シミュレーションを行い
その日の勤めは終わった
「アルセさん、お疲れ様です」
『…ああ、はい』
「明日は、シミュレーション上ですが、『ALICE』を使います」
『そうですか…』
「どうしたんですか?」
『え?
いや、何でもないです』
「そうですか?」
『…ええ、それじゃ…』
「はい、また明日」
俺はドックを出て家に向かった
…帰路
(……『ALICE』を使うのか…
確かに…彼女も適合者だ…
けど、思念や精神の同調は…そんなに簡単じゃない
そのためのYMレポート…
…まぁ、いい、あいつを巻き込む訳にはいかない…)
『ALICE』は…
俺達兄妹を対象にしたシステムだった
確かに適合者であれば使用は出来る
が、同調率が60%以上になる事は極めて難しい
その為のYMレポート…
搭乗者が…双子であれば99%以上までの同調が可能だ
もちろん双子ならば誰でも可能と言う訳でもない
ただ、素質があると言うだけ
…愛璃雛…アリス
彼女の名前はその名の通り
システム『ALICE』の為に生まれた存在だと言う事だ…




