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3話-3
仮想敵が銃を構えた
俺はアリセウスを動かし建物の陰に隠れた
(…本来なら
盾にすべきじゃないんだがな)
敵のマシンガンが建物を撃った
アリセウスの標準装備であるレーザーバレットを右手に持った
『マシンガンが止めば出る
照準補正を頼むぞ』
「はい!」
アリセウスでの役割は
俺が操縦
リンが照準補正や索敵等の補助だ
アリセウスはマシンガンが止むと同時に建物の陰から飛び出し
レーザーバレットを構えた
仮想敵がこちらに気付く
『遅い…!』
二発のレーザーが敵のマシンガンとコクピットがある場所を貫いた
仮想敵は爆音をあげて壊れた
(…シミュレーションだからって
単純すぎないか?)
もし、これが実戦なら相手だって建物の陰に隠れるだろう
ましてや盾変わりである建物を撃つなんて
自分の居場所を知らせるようなものだ
…恐らく、このシミュレーションを作った人間は戦いの事を何もわかっていない
…当然だ
戦争なんてここ数百年起きていない
それでいい
だが、
これはシミュレーションどころか
ゲームとしても三流ってところだ




