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2話-6
ル:『とりあえず、姉さん達が帰って来てからちゃんと話そう』
シ:「……うん」
きっと家族の事だろう
俺が首を突っ込む事じゃない
ル:「じゃあ、アルセ君にお礼を言おう」
ア:『いや、いいよ
別に』
ル:「こういうのはちゃんとやらないと駄目なんだ
さ、シアン」
シ:「うん、ありがとう
アルセお兄ちゃん」
ア:『ああ…
また…困った事があると俺を呼ぶといい
俺に出来る事なら、助けに来るよ』
シ:「うん!
……一つ、聞いていいですか?」
ア:『ん?なんだい?』
シ:「アルセお兄ちゃんは…
何で…涙を流していないのに泣いているのですか?」
ア『!………』
俺は一瞬、言葉が詰まった
少し、考えて微笑んで言った
『忘れてしまったよ…そんな事は……』
俺は時間を確認して
来た道を戻って行った
第2話 英雄の条件




