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2話-5
俺とシアンは話している内に打ち解けていた
シアンは歳の割りには落ち着いた口調だったが
中身は年相応の少女だ
気がつくとシアンは笑っていた
『ここかい?』
「えっと…多分、そうです」
『多分…ねぇ…』
シアンは初めてこの場所に訪ねる風だった
どうすればいいのかわからない俺とシアンが立ち尽くしていると
その家に向かって見知った顔が歩いてきた
ル:「あれ…?
アルセ君と……シアン?!」
シ:「あ!お兄ちゃん!」
ア:『うん?
なんだ、シアンちゃんのお兄さんてルイの事だったのか?』
ル:「え?
ああ…うん
ところでアルセ君その恰好…」
ア:『うん?
………気にしないでくれ
後、出来れば
学校でも言わないで欲しい』
ル:「…そう…わかった」
真面目なルイの事だ
きっと、話さないはずだ
ル:「…と、それより、シアン
どうして、ここに…母さんは?」
シ:「これ…」
シアンはルイに手紙を渡した
そんなモノは
何でもメールで済ませる時代に紙の手紙とは珍しいものだと思った
ルイは手紙を黙読すると一瞬、目を見開いて
わかったと言って頷いた




