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2話-4
少女の足は限界に近かった
俺はその少女をおぶって目的の場所に向かった
少女ははぐれた訳でもなく
一人で来た風だった
しかし、それにしては荷物をいれたリュックが
必要以上に大きかった
俺は理由を聞きたいと思ったが
今、変に刺激するのは望ましくないと思い
あえて、聞かなかった
代わりに…
『……そういえば
まだ、君の名前聞いてなかったね
お名前は?』
「……シアン…です…」
『シアンちゃんか…
可愛い…名前だね』
「…お兄さんは?」
『ん?
ああ…
アルセだよ』
「アルセ…さん…ですか…」
『…別にさん付けじゃなくていいよ
まだ17だし』
「17歳…お兄ちゃんと…同じ…」
『へぇ…お兄さんがいるんだ』
「はい…」
『そっか…シアンちゃんは何歳なのかな?』
「10歳です」
『そうか…お兄さんとは…歳…離れてるんだね』
「はい…」
『そっか…
俺にも妹がいるんだけどね』
「はぁ…」
『双子の妹でね
実際、歳の離れた妹と言われてもピンと来なかったりしてね…』
「へぇ…双子ですか
珍しいですね」
…そうやってるうちに目的地に着いた




