第56話 【色欲】セレスティアル・ドゥイ・ヴィンガー
「クハハッ!久しいのぉ【嫉妬】よ」
「あんたには会いたくなかったわ。部屋に入る前の音で大体想像ついたけどね」
「困ったもんじゃよ、こやつら。せっかくの上玉を自身の欲望を満たすためだけに使い潰しおって。楽しみ方を分かっておらん」
「あんたがそうさせたんでしょうがっ。相変わらず趣味が悪いわ!気持ち悪い」
「そう言うでない、寂しいやつじゃのぉ。それよりもお主が【黒隻】じゃな?待っておったぞ」
「黙れ、お前がラミーにああさせたのか?」
「そうじゃと言ったらどうするんじゃ?」
「殺すっ!」
俺は吼えると共に”刹那”を使い女に向かって一瞬で接近し、“雷嵐魔法”で極小の嵐を纏わせた刀を振り上げ、武技”重斬”を放つ。
しかし、俺の攻撃は躱され女に後ろから蹴られ、俺の攻撃で瓦礫と化した玉座と共にその後ろにあった肉山に突っ込んだ。
「ふむ、強いがそれだけじゃの。確かに脅威ではあるが、わらわには及ばん」
「ならキノのは?」
「むっ?!」
女は俺の時には上げなかった焦りの声をあげつつもキノの貫手を躱して、俺とキノのいる位置から離れた。
「大丈夫?カイト」
「あぁ、ありがとう。キノはあいつを知ってるのか?」
「...えぇ、忌々しいことにね」
俺はキノの力を借りて起き上がらせてもらう。奇しくも俺とキノ、アサヒとサアラで女を挟む形になった。
「気をつけて、あいつも魔王の1人。名前はセレスティアル・ドゥイ・ヴィンガー、【色欲】の魔王よ。魔物が行為のことしか考えられなかったのもこいつの能力のせい。サキュバスとか吸血鬼たちの国の女王よ」
「おお!覚えてくれておって嬉しいぞっ!【嫉妬】!お主の名前はなんじゃったかなぁ。最近物忘れが激しくてのぉ」
「あんたに覚えておいてもらわなくてもいいわよ。そのまま死ね」
「ひどいのぉ」
女、セレスティアルは相変わらずニヤニヤ笑いを続ける。
「ま、わらわの任務は終わった。だからこの辺で暇させてもらうぞ。ではの」
「ま、待てっ!」
セレスティアルは背中に生えた羽根ですぐさま帝城の崩れた外壁から飛んでいってしまった。
「あの野郎っ!」
「あんな奴よりあの子は?」
「....っ、そうだな。サニア!ずっと見ていてくれてありがとな。それにみんなも」
俺はラミーを見てくれていたみんなのところへすぐに戻る。
あの怖気の走る液体に塗れていたラミーはみんなのおかげで元の綺麗な肌に戻っていた。
ただ、死後も相当使われていたようで、ラミーの体は完全に硬直してしまっていた。
「カイト、こんなのが落ちてたわ」
「これは...」
キノから手渡されたそれは1年前、ラミーと別れた時に手渡されたお揃いの、あまり装飾のない無骨な通信魔法具だった。
魔物達に踏まれたのか意図的に壊されたのか、その魔法具はもはや半分もないほどバラバラになっていた。
「........あの連絡が来た時には本当にギリギリだったんだな...。なんでもっと早く連絡しなかったんだよ...。なんで...」
俺は溢れ出る涙を噛み締め、キノから渡された魔法具とラミーを抱きしめる。勇者の1人であるユキのお陰で失った左足や傷ついた手足は全て復活しており、綺麗な体に戻っていた。
また、どこか顔色もいささか良くなっており、まるで俺たちが来たことで安心したかのように表情も柔らかくなったような気がする。
ーー斬られ、抉られ、嬲られながら来るか分からない助けを待つ恐怖はどれほどのものだっただろう。
ーー絶え間なく迫る肉と徐々に生き絶えていく仲間を見せられながらそれでもと抵抗する絶望はどれほどのものだっただろう。
「ラミー?なぁラミー...。返事してくれよ...助けに来たんだぞ?ほら、サニアや新しく仲間になってくれた人だっている。それに勇者だって来てくれた。なぁほら起きてよ。君がいてくれたから俺はあれから強くなれたのに...。いつか俺とまた一緒にいてくれるって言ってくれただろ?ラミー...」
まるでラミーはただ眠っているかのようで、何度も名前を呼べばいつか目を覚ましてくれるような気がして、俺は涙で前が見えなくなってもラミーの名前を呼び続けた。
そんな俺とラミーを包み込むようにみんなが俺たちを抱きしめてくれる。
...より濃密になった闇と共に。
名前:日向 海斗
種族:人魔族
年齢:20
Lv:894
ステータス:軀力92175
咒力93071
剛撃92580
堅禦89365
閃煌90412
賢智95234
スキル:
《特》簒奪Lv.- 透破の魔眼Lv.-宣実強制Lv.- 領域選定Lv.- 異憶復元Lv.- 第3の目Lv.- 魔法創造Lv.- 眷属創絆Lv.-星詠廻転Lv.- 智慧完在Lv.- 呪詩刻印Lv.- 傲慢Lv.-臨界突破Lv.- 古代樹の声Lv.- 異常耐皮Lv.- 異常耐腑Lv.- New見えざる手Lv.- &¥:@¥?道Lv.-
《武》剣聖術Lv.10 槍聖術Lv.10 弓聖術Lv.10 闘聖術Lv.10 斧聖術Lv.10 Up槌聖術Lv.10 棒聖術Lv.10
《魔》獄炎魔法Lv.- 極氷魔法Lv.10 雷嵐魔法Lv.10 大地魔法Lv.10 自然魔法Lv.10 神聖魔法Lv.10 混沌魔法Lv.- 錬成術Lv.8 奴隷術Lv.7 賜与魔法Lv.10 魅了魔法Lv.10
《耐》豪炎耐性Lv.7 極氷耐性Lv.5 雷嵐耐性Lv.10 大地耐性Lv.6 自然耐性Lv.4 神聖耐性Lv.5 暗黒耐性Lv.6 猛毒耐性Lv.4 特麻痺耐性Lv.5 昏睡耐性Lv.4 硬化耐性Lv.4 遮断耐性Lv.10 神気耐性Lv.10 畏怖耐性Lv.5 完全耐性Lv.-
《常》完全感知Lv.- 軀力特自動回復Lv.10 咒力特自動回復Lv.10 統制Lv.5 剛力Lv.10 頑丈Lv.10 瞬動Lv.10 博識Lv.10 精密Lv.8 超嗅覚Lv.10 閃爪Lv.4 身代わりLv.3 夜目Lv.6 繁栄Lv.10 深化Lv.5 心眼Lv.8→New天眼Lv.4 虚言Lv.8 交渉Lv.8 予知Lv.6 暗殺Lv.5 遠投Lv.3 統糸Lv.2 秘書Lv.10 謀略Lv.6 環境適応Lv.5 思考分割Lv.8 水泳Lv.6 骨再生Lv.6 砂泳Lv.6 鼓舞Lv.10
《能》全鑑定Lv.10 偽装Lv.10 集団行動Lv.7 Up顎壊Lv.10 体臭操作Lv.1 妖幻Lv.3 融体Lv.9 千里眼Lv.6 自己再生Lv.6 物理透過Lv.6 威圧Lv.6 念話Lv.6 Up無限倉庫Lv.6 罠創造Lv.3 罠無効Lv.4 異種伝心Lv.10 空歩Lv.6水吐息Lv.4 火吐息Lv.4 風吐息Lv.6 同化Lv.9 魔炎糸Lv.6 炎纏糸Lv.5 魔氷糸Lv.5 魔嵐糸Lv.4 闇無Lv.7 狂化Lv.9 支配Lv.4 咆波Lv.4→New咆哮Lv.8 Up精力増強Lv.10 飛行Lv.8 水砲Lv.6 水刃Lv.5 骨眷生成Lv.5 砂砲Lv.7 地震Lv.5 New研究Lv.8 New入替Lv.10
《武技》
[剣]刹那Lv.10 見切Lv.6→New反撃Lv.7 飛裂Lv.10 New重斬Lv.8 New閃断Lv.7
[槍]風車Lv.4 閃雷Lv.5 重突Lv.7 磊落Lv.8 猛進Lv.6
[斧]剛断Lv.7 壊震波Lv.6 柔盾Lv.9
[闘]覇轟Lv.5 震空Lv.4 覇墜Lv.5
[槌]New重撃Lv.5 New彗落Lv.4
[棒]破突Lv.10 無身Lv.10 瞬破Lv.10 居落Lv.10 絶打Lv.10
[弓]狙撃Lv.2
《補》採取Lv.8 伐採Lv.7 農業Lv.9 採掘Lv.6 解体Lv.8 運搬Lv.4
称号:簒奪者 強者食い 限界突破者 超越者 透破者 y&道¥&者 憶復者 星を識る者 智慧者 呪刻者 七罪一者 臨界突破者 古代を訊く者 異に耐える者 武を知る者 魔を知る者 嗅知者 槍の寵愛 槍技覚者 剣の寵愛 嵐の寵愛 弓の寵愛 速の寵愛 嵐の加護 闘の寵愛 栄える者 力の寵愛 通ずる者 宣実者 域選者 全鑑者 全視者 魔創者 眷従者 炎の寵愛 氷の寵愛 地の寵愛 然の寵愛 聖の寵愛 闇の寵愛 魔の極致 闇覚醒 賜の寵愛 魅の寵愛 偽欺者 観看者 咒の寵愛 舞上者 識の寵愛 軀の寵愛 炎覚醒 棒の寵愛 剣技覚者 防の寵愛 破顎者 転使者 変替者 槌の寵愛 武の極地 不視手 /ク”ョ@ガ)-
感想とブクマ、チャンネル登録よろしくね!




