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黒隻の簒奪者  作者: ちよろ/ChiYoRo
第2章

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第31話 合同パーティ

 それから6人で階段を降りた先の光景はボスを突破したからといって優しくなるはずがなかった。


 そこは雲ひとつない晴天と水辺ひとつなく遮るもののない日差しが差し込む砂漠だった。


 ちなみに俺たちには“環境適応”のスキルがあるのだが、これは適応とはいうもののレベルに応じて緩和してくれるだけで、感じなくなるだとか気にならなくなるわけではなかった。


 つまり...。


「暑い〜、お水...」

「あんまり魔力を使いすぎるなよ...」


 暑さがじわじわとくるのだ。


 火山の時とはまた別種の暑さで、火山はひたすら暑く汗が噴き出すようだった。


 しかし、砂漠はジメジメとした暑さで気づけば体中の水分が抜き取られ、脱水症状になってしまうような暑さで、なおかつスキルの影響も拍車をかけておりとても手強い。


 あらかじめクスネたちからエリアの環境と対策を聞いていなければ倒れていたかもしれなかった。


「結構君たち考えなしに来てたんだね...」


 そうクスネが呆れるほどにひどいらしい。


 しかも俺の場合は良く効く鼻があるためあまり問題にならなかったが、普通の冒険者の場合暑さで倒れそうになっている時に地面からさまざまな魔物が襲ってくるという悪夢が発生するらしい。


 一方、クスネたちが平気なのは種族としての強さもあるのだが、ギルドで暑さ緩和のローブを売ってくれているらしい。ちなみに寒さ緩和もある。


「なんで何も言ってくれないんだ...」

「それも含めて自己責任だからね。この街は迷宮街として有名な割に厳しいよ。それに冒険者は個人主義だから無償で他人に情報を教えることもない。知っていればギルドは丁寧に対応してくれるしね。だから評判は下がらないし、冒険者も言わないんだ」


 俺の持つ『冒険者の個人主義』というイメージがまだ安いものだったことを改めて知った。


「ならなんでクスネはそこまで教えてくれるんだ?」

「こいつはお人好しだからな!」


 びっくりした。


 今までサニアたちと話していたのに急にミネルヴァが話に入ってきた。かと思えばそれだけいうとまたサニアたちのところへ帰ってしまった。


「まぁそういうことらしいよ。それに3人組っていうのに親近感を持ったこともあるかな。少ない人数で潜る所はあまり見たことがないし」


 だいたいダンジョンに潜る時、最初の頃は2人とか3人の友達同士が多いらしい。


 だが、難易度を上げていくにつれて少ない人数ではできることが少なく限界を感じるのだそうだ。そのため必然的に人数が多くなるらしい。


 俺みたいな器用貧乏はそういないらしいからな、当たり前か。よっぽどの才能を持っていない限り、複数のものを修めるということはしないようだ。


 何しろサテュラのギルドマスターでさえ、“豪炎魔法”しか持ってなかった。


 そんなことを話しつつ、休みつつで俺たちは早くも15層に行くための階段の前にいた。これまでに取れたスキルは“砂泳”、“砂砲”、“大地魔法”、“地震”だ。


 海エリアで取れたものの砂版みたいな感じだが、“地震”、これはとても使いやすいスキルだった。


 魔力を大量に使うが“大地魔法”とはまた別枠なようで持っているのは一体だけだった。


 足を地面に叩きつける振動を増幅して相手にぶつけるものらしい。発動させやすいし、威力も高く込めた魔力によって振動が変えられる。


「次で砂漠エリアは最後だね。その次からは暴風エリアだ。常に複数の台風が発生していて、雨風もひどいから前が見にくい。風で色々なものが飛んでくるからそれも気をつけてね」


 クスネたちがいうにはこのダンジョンを45層まで降りたことがあるらしい。だが、そこからは流石に3人では厳しかったようだ。




 クスネたちと行動を共にしてから4日が経った。今いる場所は38層、エリアは墓地だ。この間に色々新しいスキルも得ることができた。



 名前:日向 海斗

 種族:人間

 年齢:18

 Lv:195

 スキル:

 《魔》Up極氷魔法Lv.7 樹魔法Lv.6→New自然魔法Lv.3 光魔法Lv.8→New神聖魔法Lv.5 Up暗黒魔法Lv.6 New付与魔法Lv.3

 《耐》Up極氷耐性Lv.5 Up神聖耐性Lv.5 Up暗黒耐性Lv.6 Up猛毒耐性Lv.4 Up特麻痺耐性Lv.5 Up昏睡耐性Lv.4 石化耐性Lv.3→New硬化耐性Lv.4 阻害耐性Lv.4→New遮断耐性Lv.3 精神耐性Lv.4→New神気耐性Lv.4 恐怖耐性Lv.3→New畏怖耐性Lv.5 New状態異常耐性Lv.2

 《常》体力自動回復Lv.9→New体力特自動回復Lv.2 魔力自動回復Lv.9→New魔力特自動回復Lv.3 迅爪Lv.5→New閃爪Lv.4 罠感知Lv.7→New罠看破Lv.2 闇討ちLv.1→New暗殺Lv.1 投擲Lv.8→New遠投Lv.3 操糸Lv.7→New統糸Lv.2 New砂泳Lv.6

 《能》Up全鑑定Lv.2 幻惑Lv.4→New妖幻Lv.3 罠作成Lv.9→New罠創造Lv.3 罠解除Lv.6→罠無効Lv.4 隠射Lv.4→New狙撃Lv.2 New風吐息Lv.6 New魔氷糸Lv.5 New魔嵐糸Lv.4 Up闇無Lv.7 Up飛裂Lv.7 Lv.5 New刹那Lv.5 New見切Lv.6 New風車Lv.4 New砂砲Lv.7 New地震Lv.5 New閃雷Lv.5


 称号:簒奪者 強者食い 限界突破者 透破者 武を知るもの 魔を知るもの 嗅知者 槍の寵愛 剣の寵愛 嵐の寵愛 弓の寵愛 速の寵愛 嵐の加護 闘の寵愛 栄える者 力の寵愛 通ずる者 宣実者 域選者


 まず、もう殆どが俺の持っているスキルだったが、結構進化させることができた。


 また耐性スキルを進化させ終わった時に“状態異常耐性”スキルが手に入った。またいくつか武術用スキルも手に入り、だいぶスキル欄が捗った。


「じゃあ今日はこの辺で休もうか」

「わかった!お風呂出して!もう早く入りたくて仕方がなかったんだ!」


 クスネがはしゃぐ。


 そう、クスネも他2人、いや4人も同様俺の作ったお風呂がたいそう気に入ったらしく、毎日入っている。


 今までは2人が限度だったのでサニアとミアとミネルヴァが一緒に入れるように新しく大きめに作り直した。


 そして、料理もクスネたちは誰一人まともに作れるものがおらず、ずっと干し肉か魔物の肉を焼いて食べていたので、俺の作った飯をとても美味しそうに食べていた。


「カイトくんは芸達者だねぇ。魔法も全て使えるんだろ?僕も魔法は得意だけど全属性はまだ使えないもんなぁ」

「まだまだ使いこなせていないさ。持っていても使いこなせなければ意味がないからな。お風呂作りも結構練習になるし」

「向上心あるね。僕も見習わなきゃ」


 少し影のある横顔に俺は何があったのか聞こうとしたが、なぜか口が開かなかった。


 きっと聞いてはいけないことだろう。そう思い直した俺は手元のスープに目を落とす。





 .......クスネの歪んだ笑みに気づかずに。

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