表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒隻の簒奪者  作者: ちよろ/ChiYoRo
第2章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

28/376

幕間〜憂鬱な魔法使い〜

今回は短いので2話投稿です!

まだ見てない方はこの1話前からどうぞ!

 〜2ヶ月前〜


「王よ、召喚の準備が整いました」

「うむ。でははじめよ」

「はっ」


 私は王から指令をもらい、すぐさま魔方陣に魔力が注ぎ始める。召喚には20人体制で行なっているのに、全ての魔力が吸われて倒れてしまいそうだ。


 そうしてどれくらい時間が経ったろうか。絶えず光を放っていた魔方陣が徐々に収まり、代わりにその光の中には4人の人間がいた。


「あ、あれなんだ?!ってかここどこだ?!」

「きゃっ!?な、なに?!」

「な、なんだこれ!」

「...............!!」


 現れた4人は想像していた通り、突然の召喚に戸惑っていた。しかし、想像と外れていたのは4人とも全裸だったことか...。


「何か着るものを運べ...」


 想定外の様子に王も戸惑いつつ、メイドに彼らの服を持って来させる。




 彼らが服を着終わった後、気まづい空気を一新するかのように王が声を放った。




「よく来てくれた!勇者たちよ!君たちはこの世界を救う救世主だ!」

「え、えーっと...何のことだか?」

「勇者?てかここどこ?帰りたーい」

「ここはイングラス王国。広大な大陸【ユニティース】の中の1つの国だ。今、我々は魔王の脅威に怯えている。数いる魔王は強力でかつ、野蛮だ。我々はなんとかこの状況を打開するため、そして無垢なる民を守るために勇気を振り絞って戦争を仕掛けた。話し合いをする気は無いようでな。だが、魔王率いる魔族たちに我々は一切歯が立たなかった...」


 そういうと王は死んだ兵たちを慈しむかのような顔をし、涙を拭うフリをする。


 それだけで勇者4人はこの世界の人間たちの現状を憂い、魔族やその王に対して敵対心を抱いた。





 我が王は野蛮だ。この王こそ野蛮だ。だが、決して愚王では無い。


 むしろ能力はとてつもなく高いだろう。何しろ先代までは属国でしかなかったイングラスが今や世界最大の国とまでなったのだから。


 そんな我が国がここまでの大国になったのは、ひとえにこの王の采配と求心力、そして苛烈さであろう。


 能力はもちろんカリスマも覇気もある。


 しかし、この王の象徴が何を挙げるかとすれば、王の気にいった人物が、王に従わない事態が起きた時、この王は本性を現す。


 武力には武力を、謀略には謀略を仕掛け、徹底的にその人物とその近親を叩き潰すのだ。


 だが、王に従えば正当な評価がもらえるし、甘い汁も啜れる。清濁併せ呑む偉大な王なのだ。


 ここまで罵倒したように聞こえるかもしれないが、私はこの王を敬愛している。この王こそ世界を統べるにふさわしいと。


 だが、その苛烈さが反発者を生み出すこともまた確か。彼らもこの王のおかげで甘い汁を啜れていたのに。


 話が逸れてしまった。つまり、この王の演技をも彼らが王に惚れ込むには十分だということだ。


 これで彼らがこの国に、この王に刃向かうことはほぼなくなっただろう。


「そんなことになっていたんですね...。わかりました!僕たちが力になれるなら幾らでもお貸ししましょう!」

「ちょ、ちょっと!何勝手に...」

「そうか!礼を言う!お前たち、彼らに部屋を与えなさい。その後夕食にしよう」


 4人のリーダーらしき男は疑うことを知らないようであっさりうなづいてくれた。だが、止めようとしていた女は要注意だな。


 他の女たちも真正面から信用はしていないのか少し疑わしい表情をしていた。


 それから、彼らはまだ食事を取っていないという事で、早めの夕食を取ることにした。


「どうだ。我が国が誇る料理人に作らせた品々だ。ゆっくり堪能してくれ」

「うまそー!もういただいていいんですか?!」

「私たちマナーとかあまり知らないんですけどいいですか?」

「あぁ、構わんよ。余もそういった堅苦しいことは苦手でな。よく妻に叱られているよ」


 そう笑いながら王はワインに手をつける。だが、勇者たちは本当にマナーを知らないらしく、食べたいものを食べている。


 これには王も世辞だと思っていたのか、あまりのマナーの悪さに苛立っていたが、努めて顔に出さないようにしていた。


 名前:アサヒ・シオヤマ(潮山朝陽)

 種族:人間

 Lv:1

 スキル:炎海掌支Lv.-

 称号:異世界人 炎海の支配者


 名前:ミユ・ヤマザキ(山崎美憂)

 種族:人間

 Lv:1

 スキル:武制魔否Lv.-

 称号:異世界人 武の支配者


 名前:サアラ・ノノザキ(野々崎沙亜嵐)

 種族:人間

 Lv:1

 スキル:全世全環Lv.-

 称号:異世界人 時戻の支配者


 名前:ユキ・アマノ(天野由樹)

 種族:人間

 Lv:1

 スキル:自天剪弾Lv.-

 称号:異世界人 樹空の支配者



 そういえば彼ら4人のステータスはこんなかんじらしい。


 アサヒは疑うことを知らない純朴青年、最初に彼を止めようとしていたのがミユ、男勝りな喋り方をするのがサアラ、何も喋らず表情もあまり無いのになぜかわかりやすいのがユキだ。


 どうやら召喚された時の裸は別に致していたわけではなく、服が召喚されなかったらしい。


 だが、未だ童貞の私からすれば羨ましいことに変わりは無いがなっ!!


 ...コホンッ。すまない、取り乱してしまった。


 食事中の会話で知ったのだが、彼らは戦いのことなどほとんど知らず、唯一戦い方を知っていたミユも訓練程度だという。


 よほど箱入りだったのかと思ったが、どうやら彼らの住んでいた国はほぼ戦いなど起きないようなのだ。そんな所は私には想像すら出来ない。


 しかし、さすが勇者と言うべきか1週間もしないうちに自らの力を理解し、扱えるようになった。


 そこで、王は彼らに近衛最強の兵であるギルガを付けダンジョンに潜らせ、力をつけるように言われた。


 彼らにとって初めてのダンジョンであるが、初期ステータスが高かった彼らはDランクダンジョンも大丈夫だろうと判断された。ギルガもいるし。


 そうして2週間ほどでクリアし帰ってきた彼らは、まだまだギルガに免許皆伝は貰っていなかったものの十分な力をつけてきた。


 ギルガによると連携はしっかり出来ており、皆総じて優秀だと言う。


 それから1ヶ月ほど経って、そろそろ王宮での訓練では足りないくらいになってきた頃、王は彼らに旅をさせ経験を積んでくるように命令した。


 帰ってくる条件は全員が進化すること。


 進化とは主に魔物ばかりがするイメージだが、人間もする。かく言う私も進化しているし、王やその側近も全て進化している。


 というよりも進化しなければ近衛にはなれないのだ。


 人によって進化条件が違うため、良い訓練になるし、飛躍的な戦力向上にもつながる。進化前と進化後では能力が桁違いなのだ。


 名前:ステイ・ランド

 種族:賢人

 Lv:285

 ステータス:軀力26395

  咒力29874

  剛撃27583

  堅禦24539

  閃煌26985

  賢智29354

 スキル:大賢者Lv.- 豪炎魔法Lv.10 極氷魔法Lv.10 雷嵐魔法Lv.10 大地魔法Lv.10 神聖魔法Lv.10 暗黒魔法Lv.10 咒力特自動回復Lv.10 博識Lv.10

 称号:魔を統べる者 魔の極致 咒の寵愛 智の寵愛 限界突破者 超越者


 私のステータスはこんなものだ。これでも鍛えた方なのだが、上には上がいる。


 ギルガや他の者などスキル覚醒を果たしているものなどもいるのだ。


 そうして彼ら勇者4人の出立の日が決まった。それを祝して今まで勇者の存在を隠していた王はお披露目をし、国を挙げて勇者を支援するように命令した。


 そして今日、勇者たちは街へと降りパレードとともに顔見せをして、1ヶ月ほど準備した後出発することになった。


 その1ヶ月は準備といったが、やはり訓練はするようだ。


「大変だなぁ...」


ブクマとチャンネル登録よろしくね!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ