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運を転じて、生きます。  作者: ハルカ カズラ
4/5

ときめいていますか? Lv???

主人公は運を転じすぎまして、現在レベルがマイナスすぎます。

Lv???


「主人公さん、あなたのことが好き…」


「お、俺も君のコトが…」


「ちょっとぉ、主人公君はわたしが先に目をつけてたんだけど?」


「お、おいおい…順番は守れよ? な!」


「主人公様…わたくしはあなたを何時までもお慕い申しておりますわ…」


「お、おぉ! 俺もだ。俺も…」


「ねえねえ、主人公ちゃんは結局、どの子が好きなの?」


「そりゃあもちろん、妹みたいな幼馴染…いやいや、違う。姉のように慕ってた近所のお姉さん。いや、ここは名家の本物のお嬢様…うおー選べねえ!!」


 ここで選択を間違えると、ハーレムから一転して俺は基本のパラメーターがゼロに戻ってしまう。

 またメールやら電話やらメモを聞きまくって、町中を歩き回り、やりたくもない体育とか、社会とかの能力を上げる羽目になる。そんなのはいやだぁぁぁぁぁぁ!!!!


「俺は、もちろん…キミだ!!」


――かつて、モテまくった男がいた。その男の名はまだない。だが、この男の伝説はこれからである。

                     完


 いや、まてって! 終わってないって!! 嘘だろ? 何で誰もいないの? 選択肢が間違ってた?

 俺はとある主人公。現実世界よりも厳しい世界に身を置いていた。これが上手く行けばラックレベルがもの凄く上がるはずだった…なのに、何だろう。この虚しさは……


 こう、胸がキュンキュンするような甘酸っぱい世界へ転じて生きていたのに…なぜ、こうなった。

 やっぱり勇者にやられてしまう弱すぎるモンスターの方がいいのか? ちきしょーーー――

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