医師たちの日常 Special Karte3
2月6日 ジュペリア大陸北西部 イスラフェア帝国 首都エスラレム
街中には夜道を照らすガス灯が建ち並び、港には煙を吐き出す煙突が並んでいる。この世界で唯一“産業革命”に到達しているこの国は、他の国々とは全く異なった様相を呈していた。しかし、情報の流出を厳しく制限しているこの国の重要性を、他の国々の人々はほとんど気付いていない。
その首都の中心地に、この国の皇帝が住む居城がある。皇帝の執務室を訪ねて来た情報局長が持参した報告書を、皇帝ヤコブ・エフライマン=モーセことヤコブ12世は、まじまじと眺める。
「ほう、ニホン国・・・。最近、お前達の口から良く耳にする」
「はい、“世界最大の帝国”クロスネルヤードと戦争中でありましたが、数の差をものともせずに、彼の国の首都に刃を突きつけるに至りました」
情報局長のイサーク・アセランが、世界が注目する日本国とクロスネルヤード帝国の戦況について説明する。と言っても、この国には“逓信社”の支部が存在しない為、一般の国民たちはこれほど大きな戦争が同じ大陸で行われていることを殆ど知らない。
「確か異なる世界から飛んで来たとか・・・。まるで2,700年前の我々の神話の様だな」
イサークの説明を聞いていたヤコブ12世は、ぽつりとつぶやいた。
日本が異世界から転移してきたと自称する国であることは、この世界の多くの人々の耳に入っている。しかし、それを実際に信じている者は少ない。しかし、彼らイスラフェア人は少し違った。彼らが有する建国神話は、日本国が主張する「異世界からの転移」を示唆する一文で、その“第2章”が始まるからだ。
「・・・所詮、“世界最強”と謳われていようが、それは圧倒的な物量に頼ったものでしかない。我らの装備と比べれば、他の列強国の軍隊など“時代遅れ”も良い所だ。
とはいえ・・・35万の兵力を上陸戦で瞬く間に壊滅させた“謎の新列強”ニホン国か・・・。興味が益々沸いた! この国についてもっと知りたい、調査を継続してくれ」
「承知しました! また新たな情報を獲得出来ましたら、ご報告致します!」
皇帝の命令を拝聴したイサークは、深く頭を下げると、部屋から退出して行った。
世界には日本国が未だ接触出来ていない列強“七龍”が3カ国も存在する。その内訳は、“西方の七龍”「イスラフェア帝国」、“古豪の七龍”「アラバンヌ帝国」、そして日本が現れるまでは“最後の七龍”と呼ばれていた「スレフェン連合王国」である。
〜〜〜〜〜
2030年1月15日 シーンヌート辺境伯領 とある地域
ミケート・ティリス上陸作戦から一ヶ月ばかり時を戻す。
ぱらぱらと粉雪が降っている荒野。家屋の影も無ければ、辺り一帯は何も無い。そんな誰も居ないはずのこの場所に、1人の男の姿があった。
「はァ・・・、はァ・・・」
その男は、息も絶え絶えな様子で歩みを進める。ひげが無造作に生え、着ている衣類も破れている上に泥だらけだ。そんな浮浪者の様な出で立ちで、荒野を歩く彼の名は“神崎志郎”。
かつてリチアンドブルクに設立された赤十字病院で、現地住民の治療とこの世界の医学知識の向上の為に活動を続けており、この世界にHIVが存在することが分かってからは、その実態を調べる為に、発生地と目されるこの地、シーンヌート辺境伯領に数人の医療スタッフと共に派遣されていた。
「ここは・・・何処だ? これだけ歩いて、村の1つも無いのか!?」
神崎は周りを見渡すも、見えるのは地平線と空、そして道標にしている小さな川だけ。自分以外には虫以外の生き物すら見つからない。彼がこんな状態に陥った訳を説明するには、4日前に遡らなければならない。
・・・
4日前 1月11日 シーンヌート辺境伯領 主都シーンヌート市
市中 とある廃屋内
教皇より皇帝を重んじる“正統派”を標榜するシーンヌート辺境伯領政府から、“皇帝を暗殺した犯人の一味”と見なされてしまった「北方AIDS調査班」は、シーンヌート市到着早々、辺境伯率いるシーンヌート軍によって追われる立場となっていた。
とある娼婦の梅毒を治療することによって、暗黒街の住民たちから信頼を得た調査班は、梅毒に罹患した娼婦たちの治療と引き替えに、シーンヌート軍から匿われていたのだが、潜伏を続けて約2ヶ月後、ついに潜伏場所兼臨時診療所である空き屋の場所が気付かれてしまったのだ。
「ルクレティア! シロウ先生! 大変だ、シーンヌート軍にここを感づかれた!」
「!!」
売春宿の下男であるサルウィンが、潜伏場所である空き屋の2階、すなわち診察室兼病室に居た調査班長の神崎と、暗黒街の娼婦たちの頭目的存在であるルクレティアの下に、緊急事態を伝える。
それを聞いた2人は驚愕した。
ダン ダン・・・ ダン!
「・・・銃声!?」
神崎が叫ぶ。
サルウィンが現れたのとほぼ同時に、窓の外から銃の音が聞こえる。その直後、調査班の1人で検査技師の阿門一が2階に駆け上がってきた。
「神崎先生、早く脱出の用意を! すぐ側まで追っ手が迫ってます! 待合室の患者たちは全員裏から脱出させました! すでに班員たちは荷物を持ってトラックに乗り込んでます。後は我々だけです!」
「・・・少し待ってくれ!」
そう言うと、神崎は診察室に3つだけ並んでいる古ぼけたベッドに駆け寄り、梅毒を治療する為、ペニシリン系抗生物質の点滴治療を施している患者に留置していた点滴針を取り除く作業に入る。
「阿門はそこの人のを頼む!」
「・・・了解!」
指示を受けた阿門は、神崎が指をさす先にいる患者の左腕に手を伸ばした。2人は10秒足らずで点滴を抜く作業を終える。しかし、投薬治療を始めたばかりの患者が1人居り、彼女に繋がれた点滴はまだ抜くことは出来ない。
点滴を除去した2人の患者を起き上がらせ、阿門に1階の裏口まで連れて行かせた後、神崎はその場に残っていた2人に指示を出す。
「・・・ルクレティア、サルウィン! この人はこのまま下まで連れて行って、袋の中の薬が流れ終わったら君たちで針を抜いてくれ! 点滴袋は下げない、良いね!」
そう言うと、神崎は1人だけ残った患者を指差す。
「・・・分かった! おい、あんた!」
「へい!」
彼の言葉に2人は頷く。ルクレティアの指示を受けたサルウィンは、患者の身体を抱きかかえ、ルクレティアは患者に繋がっている点滴袋を壁から取り外した。
患者を抱えた2人が階段から降りた後、神崎も2人の後を追って1階に降りる。裏口から外へ出るルクレティアとサルウィンの後ろ姿を見ていた神崎は、2人に最後の別れを告げた。
「じゃあな、何とか生き延びてくれよ!」
神崎の言葉に、ルクレティアは驚いた表情を浮かべる。
「・・・そりゃこっちの台詞だよ! あんたたちには、礼を言っても言い切れない! 捕まるんじゃないよ!」
そう言い残すと、2人は裏口から夜の闇の中に消えて行った。彼らを見送った神崎はすぐさま、建物の正面に停めてある73式大型トラックへと向かう。
夜の暗黒街で銃撃戦を繰り広げる陸自隊員たち、彼らの手に握られている9mm拳銃や89式小銃から、数多の弾丸が発射される。
調査班の護衛による強烈な反抗を前にして、間近まで迫っていたシーンヌート軍兵士たちは、建物の影に隠れて銃撃を避けている。その周辺には、迂闊にも陸自隊員たちの前へ出て行ってしまった、数人の兵士たちの死体が転がっていた。
「おい! 弾薬が底を突きそうだよ!」
護衛の1人が、射撃を続ける隊員たちに状況の悪化を伝える。今は完全に追っ手を抑えてはいるが、弾が尽きてしまえば、兵力差故にあっという間にやられてしまうだろう。
「阿門さん、神崎班長はまだかい!?」
調査班の護衛の陸自隊員を率いる右崎二尉が、阿門に問いかける。
「おかしいな・・・、もう出てくるはずなんだけど」
阿門はトラックの荷台の窓から、潜伏場所だった空き屋の出入り口を覗き込む。なかなか姿を現さない調査班長に、皆がやきもきしていたその時、ついに神崎が空き屋の中から出て来たのだ。
「すまん! 少し遅くなった」
荷台に飛び乗りながら、神崎は遅れたことを詫びる。最後の1人が乗り込み、15人全員が揃ったことを確認した右崎二尉は、運転席に座る部下に指示を出す。
「早急にこの場から離れる! 車を出せ!」
「了解!」
出発命令を受けた隊員は、一瞬でギアを回すとアクセルを踏み込む。直後、調査班を乗せた73式大型トラックが動きだし、建物の影に隠れていたシーンヌート軍から離れていく。
『や、奴ら逃げるぞ! 追え!』
彼らの動きに気付いたシーンヌート兵は、逃げる調査班を追う為に、建物の影から身体を出そうとする。しかし、走るトラックの荷台から数人の隊員が射撃で牽制し、シーンヌート兵たちは堪らず怯んだ。
その間にトラックはスピードを上げ、調査班とシーンヌート兵との距離は益々引き離されていく。
『くそっ! 追え、追うんだ!』
射撃が止み、動ける様になった兵士たちは逃げる調査班を追いかけようとするも、彼らを乗せたトラックは、すでに兵士たちの視界から消えていた。
「やった! 脱出成功だ!」
まんまと追っ手を煙に巻くことに成功した15人の調査班員たちは、笑みを浮かべ、ハイタッチを交わしながら、誰1人欠けることなく脱出に成功したことを喜び合う。
この日は朝から昼過ぎまで雨が降っていた所為か、夜の街にはもやが立ち籠めており、調査班の脱出を助力するのに一役買っていた様だった。
「この先は橋だ。渡りきった所を左に曲がって、街の郊外に出られるよ!」
「了解」
右崎二尉は後ろの荷台から、運転席でハンドルを握る隊員に進むべき道を指示する。数十秒後、彼の言った通り橋が見えてきた。用水路と思しき小さな川を越える為の小さな橋で、欄干らしきものも付いていない。
頑丈そうな石造りで出来たその小さな橋を、トラックは一瞬で渡りきる。しかし直後、左折しようとしたその時、縁石らしきものに乗り上げた衝撃がトラックを襲ったのだ。
「!!」
その刹那、車の中に乗る全員が宙を舞う。そして悲劇が起こった。
「うわあっ!」
1番最後に乗り込んだが為に、荷台の1番後方に座っていた神崎が、縁石に乗り上げた衝撃で荷台から投げ出されてしまったのだ。
「神崎先生!」
彼の右隣に座っていた阿門は、荷台から上半身を乗り出して必死に手を伸ばす。しかし時すでに遅し、荷台から投げ出された神崎は渡り終えたばかりの橋の上に落ちる。それどころか、投げ出された彼の身体は橋の上でバウンドして、その下を流れる小さな川に落ちてしまったのだ。
ザッパァン!
「やばい! 車停めて!」
事態に気付いた右崎二尉は急いで車を停めさせる。トラックを降りた彼らは、神崎が落ちてしまった川を橋の上から覗き込み、懐中電灯を照らした。
朝から昼過ぎまで降っていた雨の影響によって、川は水流の勢いが増しており、神崎の姿はすでにその場には無かった。
「まずい・・・、下流に流されたか!」
事態の深刻さに右崎は顔を青ざめる。他の面々も、喜びの矢先に突如襲って来たこの悲劇に、ただ呆然としているだけだった。
『おい、居たぞ!』
「・・・!」
橋の更に向こう側にシーンヌート兵たちの姿が見える。一度は突き放したはずの追っ手が、自分たちに再び近づいている事を知った右崎は、側に立っていた調査班のメンバーに決断を告げる。
「・・・この場に居る14人が街から脱出することを先行させる!」
「え!? 神崎先生は・・・」
神崎の身を案ずる阿門は、右崎の残酷な決断に異を唱えようとするも、右崎は彼の言葉を遮って続ける。
「分かっています! しかし、その為にこの場にいる14名の命を危険に晒すことは出来ない。安全な所まで避難した後、班長の捜索に向かいましょう」
「・・・」
冷静に正論を述べる右崎、しかし、その唇は震えており、表情からは悔しさがにじみ出ていた。
その後、街からの脱出を果たし、街の郊外にある小さな林を新たな潜伏場所とした彼ら14人は、市中を流れる用水路が川に注ぎ込むと思しき場所をくまなく探し、数人の隊員たちは再び街の中に潜入して、用水路の捜索を行ったが、彼を見つけることは出来なかった。
シーンヌート市が用水を引き、下水を流している川は大小合わせて数本あった為、下流に向かおうにも、どの川に流れてしまったのか分からず、出来る事が限られる調査班による神崎の捜索は、程なくして打ち切られることになった。
・・・
1月15日 シーンヌート辺境伯領 とある地域
「うぅ・・・」
用水路に落ち、仲間からは死んでしまったかも知れないと見なされていた神崎。しかし彼は生きていた。
必死にもがくも水流に逆らえず、シーンヌート市の西側を流れる小さな川に放り出された彼は、残った体力を振り絞って大きな流木を掴む事に成功した。しかし、体力の限界に達した神崎はそのまま気を失い、シーンヌート市から遠く離れたこの荒野まで流されることになってしまったのだ。
「・・・」
周りを見ても、人っ子1人見当たらない。季節は冬、しかも北海道の稚内市を超える高緯度地域であるために、吹き付ける風は身体を引き裂く程に冷たく、容赦無く彼の体力を奪っていた。
当てもなく歩いている訳では無く、仲間たちがまだ居るかも知れないシーンヌート市へ向かう為、流されてきた川の上流に向かって歩いてはいたが、思う様に足が進まず、転倒と休息を繰り返す。
「大丈夫だ・・・絶対、生き延びて見せる!」
神崎は自らの身体を鼓舞する。4日間碌なものを食べていない彼は、強烈な空腹感をわずかでも満たすため、枯れた草を食らい、濁った川の水を啜りながら上流へと進む。しかし、この日も人を見つけられないまま日は没し、とうとう4回目の夜を迎えることとなった。
空が曇っている為だろうか、月の光も星の光も見えず何も見えなくなった荒野の上を、神崎は川を道標にして歩き続けていた。しかし、ついに足が限界に達したのか、地面の上に座り込んでしまう。
「う・・・」
泥だらけになった白衣で身を覆い、夜の寒さを凌ぐ。わずかでも体力を回復する為に眠りに就きたいのは山々だが、体力が失われ、碌な防寒着が無い今の状態で眠りについてしまえば、低体温症で死亡する危険性がある為にそれは出来ない。と言っても、日中を遙かに超える寒さと体力の限界の為に歩くことも出来ない彼は、身体をがたがたと震わせながら、日が昇るのを待っていた。
「っ・・・」
日が落ちたが為に気温は下がり、吹き付ける風は益々冷たくなってくる。寒さに凍える自分を励ます為に、神崎は“俺は既にこの夜を3度乗り越えている、だから大丈夫だ”と、心の中で自分に再三言い聞かせていた。
しかし、とうとう限界が訪れたのか、ついに強烈な眠気が彼を襲う。
(もう・・・良いか・・・。疲れたな)
自らの運命を悟った神崎は、凍てついた大地の上に倒れ込んでしまう。両の瞼が落ち、眠気に身を任せた彼の意識は、漆黒の中へと墜ちて行った。
「・・・!」
神崎は目を覚ます。このまま凍死する筈だった彼の意識は急に覚醒し、もう2度と開くことは無い筈だった瞼はぱっちりと開いた。
彼はすぐさま上半身を起こして周りを見渡した。そこには荒野も、道標にしていた筈の川もない。そこにあったのは見渡す限り広がる花畑と、雄大な流れを湛える巨大な川だった。
「あれ? 暖かい・・・」
身体を引き裂く程に冷たかった風はいつの間にか止んでおり、寒さで凍えていた筈の身体からは震えが消えていた。暑さすら感じた神崎は、寒さを耐える為に着ていた白衣を脱ぎ捨てる。
「そうか・・・、成る程・・・」
一端の医師である神崎は、程なくして自らが置かれている状況を悟る。ここは“花畑”、あれは“三途の川”だろうか、地面に腰を付けたまま、そんな事を考えていた彼の下に、突如、天からの光が差し込んできた。
「・・・!」
光が照らされてきた場所、すなわち天を見上げた神崎は、自らに差し込む光の中に1つの人影を見つける。どこか既視感を覚えるその姿に、神崎は首を傾げた。
「・・・殿下? ・・・いや」
神崎は初め、天から光と共に降りてきたその人影が、リチアンドブルクで一時だけ治療を行っていた、帝国の第四皇女であるテオファ=レー=アングレムの様に見えた。
「・・・!」
しかし彼はすぐに、皇女だと思ったその人影が違う人物であることに気付く。それはかつて、戦時中の南京で出会った“心の支え”・・・横恋慕にも似た感情を抱いていた“かつての同僚の恋人”、そして“仲間”の姿だったのだ。
天から迎えに来た人物の正体を知った神崎は、微笑みを浮かべながら、その幻影を眺める。それはかつて、野戦病院で何時も見ていた看護師姿ではなく、まるで本物の天使の様な純白の衣装に身を包んでいた。
「最期に見るのが、君の姿とはね・・・」
(・・・)
自嘲気味に述べる神崎に対して、天から降りてきたその人物は、微笑みながら自らの右手を神崎の左頬に伸ばした。神崎はその右手を掴む。ただの幻影であると分かっている筈の彼女の手は、まるで本物の様な優しい暖かさを、彼の左手と左頬に伝えていた。
神崎は1つの疑問を彼女に問いかける。
「なあ・・・“唯川”、柴田・・・いや友和も、何時か君に会えるのかな?)
(・・・)
(・・・良かった)
友を案ずる神崎の言葉に、唯川は無言のまま、こくりと頷いた。その答えに神崎は安堵し、涙を流す。
光に包まれた彼の身体は、次第に軽くなっていく。唯川の幻影に手を引かれ、まるで天に昇る様な心地に浸った神崎は、自らが行くべき場所を知る。
(どうやら、俺は逝かなきゃならないらしいが・・・天国に行けるとは思いもしなかったな・・・。先に逝って待ってるよ、柴田!)
幻影に誘われ、多幸感に包まれた神崎の意識は、次第にこの世界から消えて行く。
数時間後、日が昇り、荒野に目映い光が差し込む。空と大地を覆う雲と草、川を照らすその光は、同時に、一筋の涙を流しながら大地の上に眠る1人の男の身体を照らし出していた。




