大好きな人~Episode two~(200文字小説)
「おはようございま~す」
「お早う、いろはさん」
大橋さんはコンビニの店長で、私はアルバイト。
それ以上でも以下でもない関係。
――私の恋心以外は。
「今日も宜しく頼むね」
「りょ~かいで~す♪」
着替え用のスペースに入った私は、棚にキラキラと光る物を発見した。
――婚約指輪だ。
「大橋さ~ん、大事な物を忘れていますよ~?」
「うわっ!? 助かったー! 無くしたりしたら嫁さんに叱られる所だったよー」
――次は知りませんよ♪
今回のお話にサブタイトルを付けるならば「婚約指輪」でしょうか。
実際に持ってみると想像以上に重い物なのかも知れませんね。