表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ようこそ、ファンタジー世界へ。~赤い帽子とトナカイの物語~  作者: zienN
最終章:サンタクロースの仕事
90/95

第二の会場

「うわあ、きれー!」


「おっきな木!」


「すっげー!うまそうなケーキ!」


中庭へやってきたちび共は先ほどまでの遊びが楽しかったのか、普段はもう寝る時間なのにずいぶんと興奮しているようだ。

サンタの姿はない。

まあ、どっかでスタンバってるんだろうな。

さて、頃合いを見計らって、始めるとするか。


「ラスト、サンタさんはどこいったんですか?」


「ん?よくわかんねえけど、どっかに隠れてるんじゃね?」


「サンタなら、あそこにいるよ」


リィナが夜空の方をさしながらこっちに来る。


「ん?屋上にいるのか?」


「うん、出番になったら呼ぶようにって」


「なるほどな!あいつもわかってるじゃねえか!」


屋上からの登場か。

あいつ、何か準備でもしてるのか?

となると、少し時間を稼いだ方が良いだろうか?

もうちょっと待って、、げ、姉ちゃん!


「あらあら。ずいぶんとまあ、好き勝手にやってくれたみたいね」


「ね、姉ちゃん!ごめん!終わったらちゃんと片付けるから!」


「ごめんなさい!今日だけですからっ!」


中庭にはなかったでっかい木に、積もった雪。

流石に中庭をここまでいじるのはまずかったか、、?


思いっきり怒られるかと思ったが、姉ちゃんは俺たちを怒ることはなかった。


「…ふふ、そんなに謝らなくてもいいわ。まあ、晩御飯代は浮いたから、それでよしとしようかしらね」


何もいうことなく木の下のちび共のもとへと向かっていった姉ちゃんの姿に、俺とマイはほっと息を吐く。


「死ぬかと思ったぜ」


「大げさでしょ」


「そんなことないですよ、、!」


リィナ、怒った姉ちゃんは本当に怖いんだ。

前に店に来た時、お前はサンタと逃げたから知らねえだろうが、まじでこえーんだぞ。


「ラスト、姉さんの気が変わらないうちに、早く始めましょう」


「お、おお、そうだな!」


サンタ、もう始めるからな。

期待してるぜ?

ご覧いただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ