サンタの恩返し
「おう、来たか!ん、マイ、どした。なんか顔赤いぞ?」
「ん、まあちょっとな」
「ううぅ、、」
「まあ、座れよ。それじゃあ早速、俺の料理に、酔いしれな!」
ドヤ顔のラストの一言で晩餐が始まる。
結果から言うとラストの料理は絶品だった。
ラストにより調理された肉はなんの肉かわからなかったが今まで食べた中では一番おいしいと断言できるほどだし、味だけでなく皿の盛りつけ方も三ツ星レストランで出されても疑わないほどの見た目だった。
自分で遠回しに街一番と自負できるのも納得できる。
まあ強いて言うなら、米が欲しかったが。
僕の止まらないフォークを見て、ラストは誇らしげに頷いていた。
――――――
食後。
食器を片付けるラストと、僕の隣で機嫌よく鼻歌を歌うマイ。
いつの間に機嫌が良くなったのかわからないが、さっきのことを怒っていないならそれでいい。
「なあ、二人とも」
「なんだ?」
「なんですか?」
前から考えていたことを話そうと二人に切り出す。
「しばらく店を休みにできないか?」
「まあ看板立てとけば休めるけど、どうしたんだ?」
「ちょっとな。旅行に行きたい」
「ん?」
「旅行、ですか?急ですね、、なんでまた、、」
「今まで色々と世話になったからな。ちょっと前から考えてたんだ。そりができたら、どこかに連れていこうって」
僕なりの恩返し。この世界で僕を家族に加え、慕ってくれる二人への休暇も兼ねた旅行という名のプレゼントだ。
見ると二人は嬉しそうな目をする。
「サンタ、、、そいつはまた、、、粋な計らいじゃねえか!俺は嬉しいぜ!」
「そんなこと考えてくれてたなんて、、いきましょうっ!是非!」
「それじゃあ、行きたいところを決めておいてくれ、道案内さえしてくれれば、どこにでも行けるからな」
「よっしゃ!今日は眠れねえな!旅行の準備と、計画もしねえと!」
「いや、今日は寝れないって、、明日行くとは言ってないよ?そりができてからじゃないと、、、」
「何言ってるんですか?そんなこと言われたら、明日までに完成させたくなっちゃうじゃないですかっ!明日の準備、しててくださいよ?」
「まじかよ、、」
「思い立ったが吉日ってもんよサンタ!お前も明日に備えて、早く寝るんだぞ!」
そこからいきなり倍速で動き出す二人。ラストは食器をさっさと片付けて自室にこもり、マイは部屋へ戻ったかと思うとすぐ戻ってきてピンク色のチェーンソーを片手に階段をかけ下りる。
僕だけは一人取り残され、二人の食いつきに呆気に取られていた。
「まあ、いいか。今夜は寝るかな」
疲れもしない体を休めるというよりも、二人のテンションが伝染しないように、明日の旅行が楽しみになって湧き上がる興奮を抑えつけるために、無理矢理ベッドに入り、目をつぶった。
話が全然進まなくてごめんなさい、、
2月の始めは少し忙しいのであまり更新ができそうにないです(汗




