6話
田上の兄だと名乗る彼曰く、所謂幽霊たる彼が見えるという事は彼と俺の波長が合う、という事らしい。正直何を言ってるのかわからない。
「で、なんで俺が貴方に身体を貸さなきゃいけないんですか」
当たり前の疑問を投げかけてみると彼は馬鹿を見る目で俺を見た。ぶん殴りてぇ………。
「あの子を助けるために決まってるだろ」
「はぁ?」
どういう論理でそんな言葉が出てくるのかがわからず首を傾げた俺に彼は一つため息を吐いた。
「俺とあの子事を聞いたからここに来たんじゃないのか?俺はあの子を救って死んだ。あの子はそれを今でも悔やんでいるんだよ」
そう言われてやっと合点がいった。幽霊のままでは彼女に声が届かない。けれども俺という媒体を扱う事で彼と彼女は話しをする事ができるのだ。ただ、彼女と彼がどのような因縁があるのか俺は詳しく知らない。先輩も詳しくは告げてくれなかったのだ。俺はそれが知りたかった。彼女に直接聞くのが礼儀なのだろうと思うがチキンな俺にそんな事を聞く勇気があるはずはない。
「貸してもいいですけど、条件があります」
「ん?」
「俺に、当時の事を教えてください」
ある意味鍵となる立ち位置に立つかもしれないのに事情は全く知らないなんて馬鹿な話はない。断られたとしても貸すつもりではあったが、どうせなら聞いておきたかった。
「いいよ」
「えっ」
断られるかなと思っていたのに案外あっさりとした肯定に驚き彼を見ると、「どこから話したものか」と彼は悩みつつ口を開く。
「最初から、の方がいいよね」
時間かかると思うけどいい?と彼は前置きをして、彼と彼女の過去を語りだした。
31日までに終わらせようとしたのに結局続く!!!!
次、次の回でこそ終わるはず!!!!!




