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戦闘員だって考える、だって人間だもの  作者: 流離流留
第1歩「学生だって必死です、人生を変えてみたいんです」
3/39

『なんだったら働いてやろうか?』


 校門を出て信号待ちをしていると、身の回りには意外と多くの求人情報が出ていることに気がつく。


 そんなに人はいないか? ほら、目の前を見て見ろ、暇してる人間がいるぞ、なんだったら働いてやろうか?


 姿も見えない雇用主に毒づいていると、信号が青に変わり、俺の周りの学生も一斉に歩みを進める。その流れは、俺という存在ごと全てを流し去るようだ。



 俺は近くの電子柱の『急募』と書かれた張り紙に、唾を吐きかけると、学生の流れの中に静かに分け入った。流されないように、慎重に。



 しゃーない、コンビニで酒でも買って帰るか。

 いつもなら、給料日にしかやらない、自分へのご褒美を自分にくれてやろうという気になった。そこに、脈絡も理由もない。ただ――――思いついただけだ。





 ――――そして俺はコンビニに行ったことを激しく後悔することになる。




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