新しい風。
掲載日:2026/01/19
なぜか汗ばんでいた 握りしめていたハンドルは
靴下のなかも濡れていた 暖房が効いていたせいで
車に乗って しばらくして 窓を開けてみたら
わたしの両手は冷たくなって 街中へと馴染んでいく
首すじが冷やされていく 缶コーヒーを飲み干していく
ジョギングしている方々や お散歩している方々や
パタパタと飛んでいる鳥や 枯れ果てた色彩を眺めて
わたしは 新しい風を感じている 車を運転していく
片方の窓を開けて ひとりきりで 颯爽と かけめぐるのだ
救急車が来たら、道を譲ってください。




