How anything is death?
ある日死神達には、二つの異変が起こった。
一つは、主人の失踪。
風の噂によると、犯人は人間の王らしい。
もう一つは、謎の塔の出現。
その外装は『鉄筋』とやらに覆われて、
並の魔法じゃ傷一つつかない。
──となれば、取る拓は、わかるだろう?
カズマ「死神…かぁーー…」
能力の一つ、リスポーン。
自らの死をなかったことに、平然と村に戻る。
というよりかは、体を再構築できるわけ、デメリット無しで。
とりわけ敵に挑むデメリットはなく、情報調査や特攻のため単身で出向かう事はできるが、、、
カズマ「さすがにあれはないだろ…」
死神という魔族。HP、攻撃、防御、素早さ。この四つだけを見れば、素早いだけだが、魔法攻撃、魔法防御、共に99999999って…
カズマ「『転生したらチートステータスを手に入れて、無双しようとしたら敵がもっとチートでした』、か、ざっけんなよ!死ね!」
「おい。」
カズマ「あぁ?」
大樹の魔族「うるさい。どけ。
『プランツ・ノックアッパー』…!!」
大樹が地面から突き上がるが、軽く回避する。
カズマ「邪魔はそっち。『フレイム』。」
気が散って嫌だったため、軽く火であぶる。
すると燃え上がり、すぐ灰になった。
カズマ「さぁて。面倒だなぁ、、、」
???「おや。こんなところになんのようですか?」
カズマ「あ?なに?」
???「失礼。私は釈名と申します。」
カズマ「あぁそうかい。なんのようだ?」
釈名「単純な話です。死神に苦戦しているようですね?
確かに奴らは非常に厄介な存在です。奴らの主と人間の王の平和協定により、今まで戦争は起こっていませんでしたが、」
釈名「主が失踪。人間の仕業と決めつけた奴らは現在魔法結界で封じられてるのですが、
奴らの魔法攻撃力は99999999。いずれ破壊されます。止めたいですが、我々では叶いません。」
カズマ「なるほどな。」
釈名「大賢者の彼の犠牲には感謝しなくては、、、
失礼。無駄話が過ぎたね。」
カズマ「で?結局本題はなんだ?」
釈名「『黒幕に気をつけろ』と、」
カズマ「、、、その、黒幕とやらがいる、そしてそれが俺を警戒させるほどの実力者という証拠は?」
釈名「『外界の神』が動き出した。あなたがここにいるのがその証拠です。」
カズマ「なるほど、まいったな。」
釈名「そんなわけで神は───────
釈名が視認できないうちに、カズマが姿を消す。
釈名「全く、核心を伝え損ねました。
みなさんは人の話を最後まで聞きましょうね?」
カズマ「んあーっ、、、疲れた。」
カズマ「おやっさーん!人形三つ!」
おやじ「はいよー。待ってな。」
ここはのどかでいい村だ。
俺が今人形を買ってるのは雑貨屋。なんでも持ってるおやじが色々売ってくれる。
まあクソぼったくりだけどな。店が繁盛してるのは売り手があいつしかいないものも大分ある。
ま、一番世話なってんのは宿屋だな。宿屋のソウちゃんが気前がいいおかげで、俺はぐっすり寝れる。
ちゃんと枕とベッドがないと寝れない俺にとって、いわば生命線だ。
雑貨のおやじ「あいよ。三つで40500MGだ。」
あ、そうそう、MGっていうのは、この世界の通貨で、大体1MGで5円だ。
やっぱ高くねぇか?
カズマ「あいよ。ほれ。」
まあ金ならいくらでもあるし、構わない。
雑貨屋のおやじ「それにしても、
お前が囮用の人形を買うなんて珍しいじゃないか。」
カズマ「えぇ。少々正統法じゃ
絶対に勝てない敵がいまして。」
雑貨屋のおやじ「お前でもか?」
カズマ「あれは無理でしょうね。」
雑貨屋のおやじ「わはははっ!
そうかいそうかい!傑作だなっ!」
カズマ「黙ってろ!」
────それと、家電屋。これに関してはややこしいから今度"語る"としよう。
さて、死神、厄介だが、
まあやりようがないことはない。
また、作戦を立てて戦うとしよう。
──────さて。神々。
─君たちの企みはわかってるんだよ。
単刀直入に聞く、君たちは恐れてるんだろう?
神、なのにか?
神とは、絶対じゃないのか?
ならば、神とは、なんだ?
──死神とは、神とは、死とは、
死を越えた者とは──
─────その答えを、見せておくれよ?
次回・『lost soul's highest the sky』
前に基本1話完結って言ったばっかなのに、
いきなり例外だしてきてごめんね。
構成的にこうしないとだから許して、、、
設定
死神・魔物
魔力関連のステータスに、オール99999999を持つ魔物。物理方面はそんなに強くない。
リスポーン・能力
死んだ時、指定箇所に体を再生できる。1ヶ月に一回のみ、1時間の間復活地点を変えられる。
無限の魔力・能力
魔力が枯渇せず、どんな魔法でも扱えるようになる能力。それ以上でもそれ以外でもない。
この世界における『魔法』
適当。超常的な力を全て魔法と称し、
それの原動力を魔力とし、
それを専門に使う者を魔術師や魔女などと呼ぶ。