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平凡な守り神  作者: yuki
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決意と私

多くの人に読んでもらえて感動してます。

感想とか頂けるとすごく喜びます。

「ねーソナウイ、私パジャマなんだけど・・・。さすがにちょっとこの格好で神の使いは・・・」


ソナウイの背に乗ってシュヴァに向かっていた。初めは落ちそうで怖かったけど案外快適。さすが神?

服装にあんまり拘らない私でもパジャマで家族以外の人に会うのは恥ずかしい。それがお偉いさんならなおさら。常識的に考えても神が寝巻で来たら引くし、どんだけやる気ないねんって関西人でなくても突っ込んでしまう。



「うむ。アオイの言う“ぱじゃま”とは寝着のことか。あちらの服装はこちらの世界ではどんなものか分からん。大丈夫じゃ「心読んだんなら、乙女の恥じらいに気づけ」・・・そんなものかのう。う~ん。どんな服にしようかのう。我は派手なモノは好かんからのう、だからといってアオイが侮られるのは気に食わん。

神の使いなら、“風の跡”と“精霊の涙”は外せんしのう。アオイの黒髪に合わせて淡い色・・・いや、いっそ白のほうがよいかの・・・」


ソナウイさ~ん。あなたの悩んでる姿、今初めてみましたよ。そんな服装は重要なことかな。とりあえずパジャマか全裸じゃなかったらいいけど・・・。むしろ地味めでお願いします。派手めな女は打たれるってゆうじゃない?←特に女の先輩に


「ソナウイ~。どんなんでもいいよ。それより 風の跡と精霊の涙 ってなに?名前からしてなんかすごそう」


「しばし待て。・・・うむ。我の考えはまとまった。アオイ驚くでないぞ」


ソナウイが言うのと同時に私は光に包まれた。

次の瞬間には私はさっきのパジャマ(ユニ○ロの¥1980)から、まっ白いワンピースに光の加減で色の変わる半透明なショール、耳には不思議な色の石ピアス、ネックレスはシンプルな一つ石のもの。肩くらいの長さの髪は一つにまとめられ、髪飾りも付いている。この小物類はすべて同じ石が使われている。青にも赤にも時には黒にも見える石。


うん。想像していたよりはシンプル。想定内でよかった。


「気に入ったようじゃの。“風の跡”とはそのショールのことじゃ。我の羽毛を使うておっての。常にアオイを守ってくれるぞ。気候変動にも強く、攻撃もすべてはじき返すのじゃ。“精霊の涙”とは、その石のことじゃ。精霊の力を凝縮させて作ったものじゃ。我が国に遊びに行くとよくくれるのじゃ。我には必要ではないのでアオイは気にするでないぞ。奴ら(精霊たち)もお主がつけておおったほうが喜ぶじゃろう」


ソナウイへのプレゼントと知って遠慮しようとしたのに先を越された。こう言われると断り切れないじゃない。


「ありがとう、ソナウイ。守り神としてどこまでできるかわからないけど精一杯努力する。」


「それでいいのじゃよ。わからない事は悪い事ではない。はじめから出来る者などおる訳がなかろう。分からなければ分かるように努力し、知らないならば知ればよい。分からない事を侮る奴がいれば、そいつが愚かなのじゃ。」


真下には白い建物が見え始めた。


裏設定

精霊の石:すごく高価。王族でも一部の人(トップ付近)しか持てません。

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