この世界と私
「まずはそなたの守し国、第4の国シュヴァを説明しようかの~。・・・特に特徴もないかのう。王は悪いやつではないのう、ちょっと王妃に尻に引かれてとうが・・・。問題なしじゃ。あんまり先入観を持っても困るからの。初めに言ったようにアオイの好きなように生きればよい。我は強要は好かんからのう。自由の裏には責任がある。アオイは分かっておろうが、勘違いをする輩は多いからの。
言い忘れたがこの世界は ガンデスノーサ という。第1の国 エスク、第2の国 ペイジ、第3の国 ライアン、お主の国の第4の国 シュヴァ 、そしてここが神の国 シパーロゼンじゃ。この場所に来れるのは我が認めた者だけじゃ。
質問はあるかの~。」
う~ん。結局名前くらいしかわからなかった。ソナウイの言うとおり変に先入観を持っても嫌だし、まあいいか。質問かぁ・・・。あっ!異世界といえば魔法とか精霊とかあるはず。一応神のはしくれ。使えるのかなぁ・・・。
「アオイ、きちんと言葉を使うんじゃ。我が心を読めるからといって楽をしようとするでない。こんな扱いはじめてじゃ(苦笑)。
魔法は精霊が使うもの。お主は直接使えん。精霊はほとんどがお主に懐くであろうから代わりに使こうてくれるわ。ただ弱い精霊ばかりじゃからお主が想像しとるような事は無理じゃろうかのう。」
「ありがと。すんごい基本的なことだけど言葉は通じる?あと文字とかも。結構重要なんだけど・・・」
「もちろんじゃ。文字は地球とは違うが読める。ただ書くのは出来ん。自分の名前くらいは書けるようにしておこうかの。」
そうか。やっぱり王道とはちょっと違うな。守り神ってゆうのは王道だけど、地球に帰れるのは違うし、なによりも魔王討伐とか世界を救うのがない。これは大きな違い。助かったけど。
「ねぇソナウイ、私の特殊能力とかあるの?普通の人間が守り神ってゆうのは勘弁してほしいんだけど」
「特殊能力・・・。我にとっては普通の能力じゃから人間に比べて特殊なものはわからんのう。すまぬのう。」
そっか・・・。たしかに自分にとって普通のことって指摘されないと違いなんてわからないよなぁ。勉強になった。
「ありがと。今のところは質問はないよ。」
ソナウイは頷くと、碧眼を閉じゆっくりと翼を2回動かした。
「シュヴァの神殿に思念を送っておいた。今から守り神を導くとな」
「えっ、今から行くの?」
「我の背に乗るのじゃアオイ。神渡りがはじまるぞ」
連絡する前に私に一言言おうよ。