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平凡な守り神  作者: yuki
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お祭りと私1

今回はあまり題とは関係がないのですが・・・

特に前半部分・・・・

カインに痴女扱いされた私はその後2時間のお説教が待っていた。しかも正座で。


「だいたいアオイは年頃の女性としての自覚が足りなさすぎる。し、し、下着のような格好では襲ってほしいと言っているようなものだろう!!上着はまだいいとして、何だそのズボンは!!丈が短すぎて足がまる見えではないか!!慎みをもて!

そもそも私の執務室で仕事をさせているのも、アオイが2階から脱走しようとした事が原因ではないか!!二十歳の女性が窓から飛び降りて脱走するとは何事だ!!

怪我が無かったから良かったものの、もし一生残る怪我でもしたらどうする気なのだ。

何もするなと言っている訳ではないだろう。部屋から出たければ一言言えばよかったのだ。

そもそも女性というものは・・・・・・・・・・(エンドレス)」




「はい・・・・・・その通りです・・・・・すみません・・・・・・・・・」



初めは黙って聞き流していたけど、大魔王様が降臨しかけたので慌てて返事をするようにしている。なんだか校長の終業式や卒業式の話みたいに長くてクドイ。

カインって実はもう50歳くらいじゃないのかしら?時折返事をしながら失礼な事を考えていた。が、


「アオイ、1度ならず2度までも上の空とはいい度胸をしているな?今日はずっとその姿勢で過ごしたいのか?」


「ご、ごめんなさい。すみません。きちんと聞きます」


もう痺れて動けない足、これ以上正座でいたら私は生まれたてのバンビよりもヨタヨタしてしまう。何よりもカインが恐すぎた。魔王様の微笑みは背筋どころか脊髄までも凍らしてしまうほどの威力を持っていた。





地獄のような時間が延々と続いた。

カインから解放されたのはお昼前だった。だいたい朝の8時半くらいから12時前まで正座でお説教。どうなるか想像つきますよね?

足は痺れきって感覚がないし、膝は真っすぐ伸びない。立とうとしてもフラフラするし何より力が入らない。窓の外では小鳥たちや森の動物たちが私を見て爆笑している。食物連鎖では上下の位置にいるウサギとクマ。なのに今はクマの頭の上にウサギが乗っている。


チクショウ!!本能を超えてまで私の間抜けな姿が見たいのか!!


何よりも気になるのは窓の中心で笑ってる狼もどき?

まっ白毛並みの碧眼の狼なんて私1人(1匹)しか知らないんですけど。神さまはとっても暇なんですね!








カインのお説教が終わった直後にコレトさんが帰ってきた。

本当にタイミングが良かったので絶対どこかで聞いていたのだと確信した。コレトさんを睨んでやったら苦笑したし。生贄にされた・・・


「いや~すみませんね、アオイ様。アオイ様のあんなお姿を私たちが見てはいけないと思いましてね(ニコリ)。

それにしてもカインのダルンを着ているアオイ様と肌着のカイン・・・なんだかイケナイ関係みたいですね☆・・・・・ちょっ!カイン、冗談だって、ZYO―DAN!イヤー止めてー」


カインにどつかれているコレトさんを尻目に私は守りの館に着替えに行った。これ以上、魔王様の逆鱗に触れたくなかったし。さっきの魔王化カインは本気で恐かったのだから。



いつも通りの服装つまりダルンで執務室に戻るとカインとコレトさんは昼食に行く所だった。いつも一緒に食べているので私を待っていてくれたらしい。お礼を言って食堂に向かった。



「アオイ様、今日のお詫びじゃありませんが明日城下の祭りに行きませんか?もちろんカインも一緒に」

昼食後のお茶でコレトさんが言った。

なんでも明日城下で、精霊祭りがあるらしい。国が行う大きなものではなく平民が行う収穫祭のようなものみたい。近隣から人が集まり、珍しいものも多くあるらしい。

正直とっても興味を引かれた。神殿の人とばかり触れ合っていたため飽きてきた所もある。何よりもこの国の人を、生活をこの目で見てみたかった。


「どうする?アオイ。政務ばかりでは気が滅入るだろう。私は賛成だが・・・」

最近、私が真面目に仕事をしているご褒美でもあるらしく、カインも承諾してくれた。



「もちろん、行く!明日よろしくお願いします。カイン、コレトさん」


明日の予定が決定した。







≪お説教を外で聞いていたコレトとニシナ≫


ニシナ「私はカインがこの神殿に来た日から知っているが・・・おそらく今までの人生の

    中で話した言葉よりも今日のこの時間の方が多いぞ。」

コレト「ニシさん、相変わらず60歳とは思えない動きするな~。神官君(名前知らない)

    といい空気読みすぎでしょ」

ニシナ「いや~我々がいたらアオイ様が恥ずかしがると思ってな(にやり)あの神官は

    見守る隊のメンバーだからな。」

コレト「・・・おい、爺さん。あんた何を想像してたんだ」

ニシナ「何ってナニさ。カインも男だからな☆理性がぐらっとな。さっきカインも自分で

    言っておっただろう。“襲われたいのか”と。」

コレト「俺より上手がいた・・・。」

ニシナ「まさか最後までするとは思っていないさ。せいぜい×××だろう」

コレト「イヤイヤイヤ!!最後までするより深いから。」

ニシナ「ほほほ。言うだろう# 男は狼なのよ 気をつけなさい この人だけは 

    大丈夫だなって うっかり信じたら ダメダメ ダメダメ #とな」

コレト「いや、知らねーよそんな歌。てかあんたが唄うとキモい」


ニシナさんはカインの教育をした人です。

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