第1王子と私4
お遊びが入りました!
「・・・・母さん!起きてる?急に黙るからびっくりしたよ・・・。疲れたのならもう寝たらいいのに。父さんには私から言っておくよ。母さんももう歳な「お黙りなさい。奇跡の王太子。起きてるわよ。」・・・はい」
セシアは昔を思い出していた。そして今後の事も考えていた。
スタンは少々馬鹿だが立派に王太子となった。今は王の手伝いをする事も多くなり、以外にも政治に向いている事が分かった。
シャローがこのまま黙っているとは思えないが、バローズは王の器ではない。スタンが王になればやっと念願だった、レニューの存在を言える。戴冠式の王妃のスピーチが私の最後の仕事。
今回の守り神はソナウイの寵愛が深く、この国を繁栄に導いて下さるだろう・・・
スタンは王太子の証である精霊の涙のピアスを外しながら言った。
「そういえば、アオイ様の服見た?ピアスと髪飾りとネックレスに精霊の涙がついてた。4つもつけてる人初めてみた~。王でさえ3つだぜ?どんだけ力強いんだ」
「・・・スタンはモテない男の典型的タイプね。誰に似たのかしら。絶対ググロね。
女性に対してそんな風に感想を述べるなんて・・・さすがは奇跡の窒息王子。
しかも精霊の涙に注目するなんて・・・兄様に言って鍛えなおしてもらわないと。
窒息王子に優しい母が教えてあげますね。アオイ様の服装で一番注目すべきなのは“風の趾”と呼ばれるショールよ。あれは創造主ソナウイの羽から作られたもの。どんな攻撃にも守り神を守るもの。アオイ様はなんとなしに着られていたけどあれ一つを得るためには100年分の全国家予算が必要よ。
窒息王子君は理解できたかな~?」
「窒息王子じゃない!
アオイ様、やっぱりすげー。あの外見で二十歳ってだけでも驚きなのに・・・」
「おいおい、窒息王子。女性に年齢を聞くのは失礼だぞ。学習をしないか。
だだいま、セシア。」
ググロが帰ってきた。すでに正装から着替えていた。
「あら、もう仕事は終わったの?早かったわね。」
「父さんまで・・・。一体いつから話を聞いていたんだよ」
「キロイに任せてきた。あいつは笑いすぎて眠れんらしい。
アオイ様の服装あたりから聞いていた。私は女性に対してあんな感想はもたんぞ。それに風の趾も知っていたしな。」
両親から散々に言われてスタンはちょっと落ち込んだ。いつもの事であるが・・・。
「そういえば、神官長は凄いな・・・。あいつがあんなに熱い奴だとは知らなかったぞ。いや~青春だなアレは。アオイ様大好きオーラが凄かった。」
「私もそう思ったのよ。神官長って今まで何を言われても反応を返す事無かったじゃない?一時期なんて、神官長の表情を変えさせよう大会があったのよ。結局、無理だったけど・・・」
「おいスタン。お前に忠告しておく。絶対にアオイ様に惚れるなよ。私は「私もよ」・・・私たちはカインを応援する。なぜならその方が面白そうだからだ。アオイ様にはカインの方があっている気もするしな。
お前は、なんというか・・・う~ん。難しいがアオイ様と違うと思うんだ。姉と弟的な感じというか・・・。飼い主とペットというか・・・。
とりあえず惚れるなよ!ちなみにキロイもオリーブもそう言っていた」
「そうよ~あのタイプは敵に回すと厄介よ。もし、万いや億いや兆の・・・・無量大数が一、アオイ様と好きあっても神官長を敵に回すわよ☆おっそろしいわよ。男の嫉妬は。ね、ググロ☆」
「・・・ソウデスネ、セシアサン。ソノセツハドウモ・・・・」
王太子スタンとアオイは本人たちの意思は関係なしで交際が禁止された。
セシアとググロは基本仲良しです。
スタンはおもちゃです。