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平凡な守り神  作者: yuki
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観察日記と私

リクエスト作品その①です。

今までで一番文章がひどいと思いますが・・・ごめんなさい。

初めまして。私、アオイ様付きのメイドのマリーでございます。アオイ様のお世話を行うのは中級神官です。私も8の時から現在までの9年間神殿で生活しております。



私はあまり社交的な性格ではございませんのでアオイ様のお世話は出来ないと思っておりました。神官の大部分がそうなのですが、私は特にその傾向が強かったのです。

しかし、アオイ様はそんな私を嫌がりもせず話かけてくださいます。



「マリーはマリーなんだから、ほかのだれかと比べなくてもいいのに。

社交的がいいとは限らないし、少なくとも私はもの静かなマリーが好きよ」


今まで、親にでさえ私の性格が暗いと言われてきました。それをもっと高貴なお人であるアオイ様が否定してくださるなんて・・・。

私、決めました。一生をアオイ様に尽くそうと!!もし悪い虫が付くならば、相手が王族だろうが、精霊だろうが、神だろうが許しません。絶対に阻止してみせます。


ちょっと話が脱線してしまいましたね。言い忘れておりましたが私、コレト様が作られたカイン(様)を見守ろう隊改め、アオイ様とカイン様を見守ろう隊のメンバーですの。

初めはこの見守ろう隊がちょっと嫌で、裏で抹殺しようとしたのですけど、アオイ様がカイン様の胸でお泣きになった事を聞きすぐに入隊しました。そして私はコレト様から特別任務(アオイ様とカイン様の観察日記)を課されました。以下に報告書がありますので、ぜひお読みになって下さい。そして、ぜひアオイ様とカイン様を見守ろう隊に入隊して下さいませ!!




アオイ様とカイン様の観察日記                     メンバー番号11:マリー


○日

お昼前、王夫妻が神に感謝をするために神殿に来られる。神官長はその場で神に取り次ぎをするのが通例であるがカイン様は(誰でもできる)仕事を理由に拒否。挨拶のみで自室にこもる。

昼食後、アオイ様がカイン様を散歩に誘われる。カイン様は迷わず(神官長の判がいるもの)仕事を放棄して森に出かけて行かれた。代わりにコレト様が呼び出される。




×日

アオイ様が窓から脱走された。カイン様の目の前に降り立ったため程なく保護(拉致)。なぜカイン様がその場所におられたのかは調査中。

アオイ様はその後真面目にお仕事されていた。




△日

今日は神殿に激震が走った。コレト様は笑いすぎて顎が外れ、私は目の錯覚かと思い眼を擦りすぎた。おそらく神官は今日という日を忘れない。カイン様がアオイ様に「アーン」をした今日を。

〈追加報告〉

詳細報告の希望が多かったため以下に報告する。

アオイ様は夕食で出たペンサー(洋ナシに似た辛い食べ物)が口に合わなかった。目に涙を溜めながら「辛い」と言われた。しかし、その場にあったものは温かいお茶とペンサーのみ。辛さを弱めるものは無かった。一緒に食事を取っていらしたカイン様がポケットからミル(飴のような砂糖で固めたもの)を取りだされた。※疑問①なぜ持っているのか

「アオイ、こちらへ」とアオイ様を呼び、顎に手をかけ、そして・・・

「口を開け」※疑問②ここでミルをアオイ様に渡せば問題無かった

アオイ様が口を開いた瞬間にミルを「アーン」とした。

アオイ様は真っ赤になったがカイン様は気にする様子はない。もちろん周りは大爆笑1人、唖然大多数→その後目をそらす、といった微妙な空気になった。




□日

アオイ様、3回目の脱走が失敗。今回は窓から落下された。カイン様が偶然通りかかっており、アオイ様を受け止められたためお怪我はなかった。

その後、強制的にアオイ様の仕事はカイン様の執務室に移動になった。

コレト様がなぜアオイ様の脱走がわかるのかカイン様に聞いたところカイン様は以下のように答えられる。


カイン様情報(コレト様はアオイ様の脱走の度に聞かれている)

・アオイの周りから不穏な空気が流れる(1回目)

・精霊たちがアオイの脱走を面白がる空気が流れる(2回目)

・なんとなく・・・(3回目)


コレト様談

・アオイ様とカインはどれほど離れていたと思ってるんだ。10トプ(約100メートル)は離れていたし、まず神殿の中でどうやって不穏な空気を感じる?おかしくね?

・神官の中でカインの次に能力が高いのは俺だ。その俺ですら精霊たちの変化に全く気付けなかった。そもそも面白がる空気ってなんだよ!

・なんとなくって恐えよ。どんだけ勘がいいんだよ。てか、神官レベル高っ!!

 アオイ様苦労するな・・・




以上で今回の報告を終わります。


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