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平凡な守り神  作者: yuki
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ソイと私

多くの人に読んでもらって感動しております。

異世界1日目は忙しかった。普段の生活と比べるとホントに凄い。普段はギリギリまで寝て朝ごはんを食べ(もちろん朝はご飯!お茶漬け☆)、講義を半分寝ながら聞いて、友達と喋って、お昼を食べて(一番豪華!ビバ学食)、やっぱり寝ながら講義を聞いて、家に帰って、テレビを見ながら夜ごはん(気分によるけど殆どチャーハンかお弁当)。そのまま寝るかテレビを見るかで1日が終わる。

それが今日は・・・一回も昼寝が無かった!!奇跡が起こった・・・たぶん生まれて20年。こんな日は初めてだ☆やればできる、私。



とにかく疲れていた私はぐっすりと寝ていた。枕が変わろうが、環境が変わろうが、世界が変わろうが私の睡眠を邪魔出来るものはいない。






INアオイの夢


「・・・イ、・・・・・・・ア・・・、・イ・・・、・・・アオイ・・・起きろ、アオイ」

「う~ん、・・・起きた・・・・・・・・・さようなら、グー」


「アオイ、いい加減に起きないと“暴君ハバネ○”を口に入れる「やめてー!起きます。二度寝も三度寝もしません。きちんとお布団さんと別れます。彼は悪くないの!!私が勝手に好きになった・・・・・ソナウイ?」

恐ろしい脅迫によって、私は目が覚めた(夢の中なので表現はおかしいが)。あのお菓子は名の通り本当に口の中で革命を起こす。いや、革命なんて優しいものではない。あれは宇宙からの攻撃なみだ。人類滅亡計画の最終兵器並の威力がある。暴君の被害は口の中だけではない。喉・食道と攻撃を受ける。そして攻撃の時間も長い。昔、ドSな姉によって攻撃を受けたがまさに私の体は地獄絵図だった。思い出しただけでもなんて恐ろしい。

今回は誰の攻撃?あの人(お布団さん)と私の中を引き裂こうとするなんて・・・。あれ、この声はソナウイっぽい。



「そうじゃよ~。アオイ、目を開けろ。ここはお主の夢の中じゃ。ちょっとお知らせがあってのう。早く我の姿を見ておくれ」


「・・・ソナウイ。白いオオカミだっけ?確か鳥だった気がするけど・・・」

「この姿は我の下界での姿じゃ。この姿でお主に会いに行くのじゃから一度紹介しようとな、アオイよ。我のこの姿に名前をつけておくれ。」


ソナウイ、オオカミになっていた。身体は白くて碧眼の。ここは鳥姿と一緒。


やっばい。めちゃくちゃ可愛い。私は動物、特に犬が大好き。あのピンッと立った耳、つぶらな瞳、そしてキュートなしっぽ。鼻血が出そう・・・。


「ソナウイ、ホントにいい仕事するね☆ツボが分かっているとゆうか・・・ホント最高のチョイスだわ。

あ、名前ね・・・そうね、ソイがいいな。ソナウイの初めと終わりを取ってソイ。あとタイ語で脇道って意味の言葉。ソナウイが大きな道路なら私は脇道だから。ソナウイと国を繋ぐ脇道。あっでもそれじゃあソナウイにソイは変か・・・」


「アオイ、良い名前をありがとう。国を繋ぐ・・・すばらしい意味じゃ。我が下界に行くのも神の仕事からはそれておる。あながち間違ってはおらぬ」


ソイは本当に嬉しそうに言った。

珍しくまともな事を言った私だけど、ソイの言葉を半分以上聞いていなかった。正しく言えば初めのアオイくらいしか聞いていなかった。なぜなら私はしっぽを揺らすソイの可愛さにノックアウトされていたのだから。





「そろそろお主の夢からおいとましようかの。お主も疲れておろう。ゆっくり休め。そういえば贈り物にお主はまだ気づいていないようじゃから、感想はいいぞ。」

「そうなんだ・・・。なら楽しみにしてる。

ソイ、お願いだから今度からもう少し優しく起こしてね。じゃないと心臓が耐えれない」

「了解した。・・・暴君ハバネ○とは何なのじゃ?お主の記憶に出てきたから使ったのじゃが・・・」



「あれは悪魔の食べ物・・・。食べると火を噴くわ。そして舌が痛くて痛くて・・・」

私はあの痛みを思い出して震えた。あんなものを作りだす日本人。恐るべし。


「すまぬ・・・。辛い過去を思い出させてしまった」

ソイはしっぽが垂れた姿で謝った。やべー、マジで可愛い。さっきのしっぽフリフリも危なかったけど、今も凄い攻撃力。くそっ息が乱れる。



ソイは私の姿に若干引きながら消えていった。私の意識もゆっくりと堕ちていった。







≪その頃の神殿≫

コレトは今、人生で一番後悔をしていた。それは昨夜の自分の見通しの甘さに、そして今朝の自分の迂闊さに。


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