カエルはカエルのままで 〜きみを愛することはないと言われたわたしの幸せな結婚生活〜
蔑みの対象であるカエル色の髪を持つ子爵令嬢のステファニーは、義妹に、婿入り予定だった婚約者を寝取られ、継ぐ予定だった家督も奪われ、急遽嫁入りしなくてはならなくなった。
そこで名乗りを上げたのは、若き伯爵アドニス・フェザー。
社交界の華である彼は、初対面でこう告げた。
「きみを愛することはない」
そう、彼には真に愛する美少年の愛人がいたのだった……。
『きみを愛することはない』
そんなお決まりの台詞を言われた令嬢と、言った青年伯爵の、それぞれから見た、それぞれの結婚生活。
短編のつもりがちょっと長くなったので、前後編に分割しました。