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宝玉の吸血鬼。~人間を辞めきれない大罪人~  作者: ホタル。
4章 遊戯者編
83/155

No.082 抜けたさきはジゴク

ヒャッホウ! ブクマが増えたぜ!

更新だ!



 ユリエーエ学園に入学してから早1ヶ月。

 他の国に渡る為の素材が見つからないまま時間だけが過ぎた。

 いや、魔物はいたんだが、肝心の魔石を落としてくれないから材料がないのだ。

 事件らしい事件は今目の前で起きているような事を言うのだろう。


「誰?」

「わ、私です。シャル・ユリエーエです」

「えっと……えっ?」


 目の前には超絶美少女がいる。

 チルからシャルは可愛いとは聞いていたけど、ここまで可愛いとは思ってもみなかった。


 じゃあなんで、男装を止めたのかは昨日まで遡るらしいが、葛は知らない事だ。



 *



 王は悩んだ結果言った。


「シャルよ。お主にはあのホーズキという男を魅了してほしいんだ」

「魅了、ですか? でもどうして?」

「話を聞いていただろ? あの男は忌々しい大聖剣と大賢者の恩人と聞く。だから魅了して、王家に不老不死の薬を作らせるんだ」

「そ、それは」


 シャルは顔を驚きに染め上げる。

 王はシャルに対して「忌々しい大聖剣と大賢者」と言った。

 それは、この国に生きている人たちには聞かせられない言葉であり、いつもの王なら言わないような事だった。

 

「いいか、シャル。これは命令(・・)だ」

「わ、わかりました」

「それと、これは王家に伝わる国宝だ」


 シャルと王の間には色を失いかけている桜色の宝玉が置かれた。

 どこか弱々しく力を秘めている。

 元々はこれよりも強い力が秘められていることを犇々(ひしひし)と感じさせる代物。


「これは?」

「だから、王家に伝わる国宝だ。これには人を魅了する力がある、文献によれば“色欲の宝玉”と呼ぶものらしい。とりあえず頼んだぞ! 男装も解いていいから。どんな手を使ってでも落として大聖剣と大賢者から不老不死の薬を取るんだ」

「わ、わかりました」


 ここでシャルは思った。

 別に失敗してもいいんじゃないかと。

 こんな酷い事をカズラにしたいと思わなくもないけど、不老不死の薬は(いくさ)の火種になるから必要ないものだと、幼いときに言われたのを思い出す。


 更には、今まで()だった男装を解いてもいいと来た。


「成功させてみせます(嘘ですけど)」

「ふむ、よろしい」


 シャルは王の部屋を後にした。



 *



「お父さまに許可を頂いたので、この格好にしたのです」

「そ、そうなんだ」


 流石は、王家と言うべきかとても可愛らしい。

 が、何処と無く和紗(かずさ)の面影があって、見ていて辛くなってくる。


「シャルさま、目的はよろしくて?」

「えぇ、いいのです。焦らなくてもね」


 はて、目的とはなんだろうか?

 王家として大事な任務でもあるのかな。


「よー、みんな来てるな」


 先生が教室に入ってくる。

 けど、まだアインが来ていないけどいいのかな?


「今日は授業をしようと思ってたんだがな、アイン・マーシャルが七聖剣になるために決闘を挑んだそうだ。後、十二賢者にもなるために決闘を挑んだから、今日はそれの見学と行こう」


 そう言って、クラスのみんなで、町にある闘技場に行く。

 そこでは、結構な人が集まっていて、軽く賭けも始まったりしている。

 屋台もたくさん出ていて、いい感じだ。

 特に気になったのは、「カニエビ」という物の串焼き。

 それは、どう見てもザリガニにしか見えない物で、ちょっと気持ち悪いけど、そこが1番繁盛している。

 次に繁盛しているのが、「挑戦者の屋台」というお店で、焼きそばを売っている。

 挑戦者はもちろんアインの事だけど、昔は日本とも繋がってた訳だからマヨネーズとかもこっちの世界にあるわけよ。

 だから現代料理で無双とか出来ないんだよなー。


「けど、日本人(吸血鬼)たるもの、屋台と言ったら焼きそばだから食べないという選択肢は無いんだよな」


 そんな独り言を呟きながら列に並ぶ。


「次の方。おいくつ?」

「1つ」

「あいよ」


 鉄板の上で焼かれた焼きそばが木のパックに容れられる。

 流石に、プラスチックの技術はこの国に無いらしい。

 もしかしたら、僕が暴走した時に壊した、という可能性があるけど。


 席に戻って開始されるのを待つ。

 他のみんなも、屋台で食べるものを買ってきて、半ばお祭り気分だ。


「さて、転生者さんはどんな魔法や剣を使うのかな?」



 ※



 定刻となり、空砲が何発か撃たれる。


『さーあ、始まりました、大決闘。寄付金2,000,000円を態々(わざわざ)出した今回の挑戦者は、アイン・マーシャル! なんと、初の七聖剣と十二賢者の2冠持ちを狙ってるようですー』


 そんな、何処かで聞いた事のあるような解説だ。

 そう、あれは武道大会だったような。


『あっ、本日司会を勤めさせていただきます、チェリーでーす。よろしくーー』

『『『うぉぉぉぉぉぉお』』』


 黄色い歓声が1部から上がる。

 みんな、チェリーという司会のグッズらしき物を持って応援してる……普通は大決闘を見るでしょ。


『まずは、挑戦者、アイン・マーシャルの入場です!』


 少しの拍手と、たくさんのブーイングの中に出てきたアイン。

 緊張した様子は無く、至って普通。

 そして、持つ武器は強力そうな杖で、先には赤色の宝玉(・・)がついている。

 THE・魔法使いの杖って感じだが、杖は仕込みで、内側に刃物がついている所謂(いわゆる)“仕込み刀”というやつだ。


『あ、あのー。アインくん? 最初は七聖剣だから剣が無いと――――』


 話の途中で杖から武器に変える。

 そして、宝玉は取り外して後ろに浮かべた!


 (「まさか、この国に) (宝玉があるなんて」)

 そんな言葉が漏れてしまう。


「これでいい?」

『うん。大丈夫だね。それでは登場して頂こう、我らが七聖剣の1人、ピエーーーーール』


 凄い伸ばしてたけど、普通に「ピエール」だよね。

 本当に「ピエーーーーール」って名前なのかな?


「いぇぇい。ピエーーーーール」

「「ピエーーーーール! ピエーーーーール! ピエーーーーール!」」

「ピエーーーーールさまカッコいー」


 と周りから声が聞こえてくるけど、まさか、まさかね。


「もしかしなくても、チェリーとか言う司会がそう呼んで定着したとかかな?」


 ピエーーーーールの顔を見てみると少しショックそうな顔をしているから、ピエールなのだろう。

 可哀想というか、同情する。

 僕もシュガーとか言う司会に「カーズーラー」と呼ばれて、周りからもそう呼ばれたから。


『それでは、大決闘、七聖剣の部、始め!』


 その言葉で先に動き出したのはピエールだった

 なんのかわからない怨みを乗せた剣は吸い込まれるようにアインの首を狩りに行くが、


「それぐらい?」


 仕込み刀で上手く押さえた。

 力の差としては、アインの方が年齢的に低いはずだ。

 にも関わらず受け止められてるというのは、本当に転生者なのだな。


「ふん。なかなかやるな。七聖剣が1人、ピエール。参る」


 1度距離をとったピエールは自己紹介をする。

 必要なのかな?

 名前を覚えてもらうためには必要なのか。

 ピエールは勢いよく距離を詰めていく。


「怒りに任せて」


 アインは上段に仕込み刀を構えてから、そう呟くと、



感想、ブクマ、ptぜひぜひくださいまし!

特に感想が欲しい今日この頃。

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