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ループラインの軌跡  作者: リノ バークレー
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2-2(3)

 周りの視線が怖くそして冷たく感じる中、それをかき消すように一心不乱 

に自社本を読んでいると「ぐぐぐ~」と急にお腹が鳴り出した。

 気づけばもうお昼過ぎ、僕は思い切って同僚にランチのお誘いをした。


「よければお昼いっしょにどうですか?」

「悪い! これからお客さんと約束があるんだ、またなっ!」

「そっ、そうですか……」

 もう1人声を掛けてみた。  

「あの~」

 お昼のフレーズを言う前に断られてしまった。

 仕方なく12階の食堂で1人ランチしていると周りは楽しそうな

会話で盛り上がってるが、僕はそれほど辛いとは思わなかった。

 なぜなら小、中、高と体験した殴る蹴るなどの暴行に比べれば 

ひとりぼっちや無視される事なんて全然マシだからだ。

 午後もひたすら自社本を読み営業に使えそうなポイントなどを

まとめているとあっという間に時間が過ぎ、退社時間の5時に

なったがひき続き作業を続けることにした。

 入社当初5時になると特に切迫した仕事がないのでそそくさと

帰宅していたが同僚からするとどうもそれが気に食わなかった 

らしくボソッと嫌みを言われたことがあった。

 それ以来たとえやる事がなくてもある程度の時間椅子に座り

続けてはいるがやはり早く帰りたい。

 周りを見渡すと6時をとっくに過ぎているのにまだ誰も帰ろうと

しない。

(みなさん何時まで会社にいるんだろ~)

(急ぎの仕事なら分かるけど……)

(分からない……全然分からない……)


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