表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私のママ  作者: 小梅
5/6

私と2人目

私は性的な意味でかなりマセていた。


私のファーストキスは確かに力丸だったが、小学6年生にして既に3人とキスをしていた。

一人は力丸。

力丸とは恋愛的な意味はなく、ただの興味や遊びのひとつだった。

他の2人はちがう。

大人にはバレてはいけない、いやらしい行為なんだということが分かっていた。


二人目はまーちゃんだ。

まーちゃんは幼稚園の頃の友達で、家に遊びに行っては戦隊モノごっこをしていた。

小学校に入ってからも、たまに遊んでいた。

まーちゃんの家は学区が違って、学校は別だった。お父さんが経営するビルの一室が家になっていて、いかにもお金持ちといった感じだった。小学校5年になった夏、そろばん塾の帰りにまーちゃんの家に行って、一緒にゲームをしていた。

まーちゃんには高校生のお兄ちゃんがいて、

ゲームをしているときに、

「最近お兄ちゃんの部屋からエッチな本を盗んで隠している」という秘密を聞いた。

4つ下の弟しかいない私は、そんなもの見たこともなく、興味津々でまーちゃんに本の話を聞いた。

盗んだ本をペラペラとめくりながら、まーちゃんが言った。


「お前、キスしたことある?」

「え、、、あると言えばあるかも。」

「え?まじ?どんなやつ?」

「どんなやつ?って、どういう意味?」

「キスの種類じゃん。」

「種類?キスに種類があるの?」

「あるだろ、軽いやつと、そうじゃないやつ。」

「え、そうなの?よくわかんない。」

「誰と?同じ学校の男子?好きなの?」

「違うよ!ママの友達の子と、、、。

クラスの男子なんて、バカみたいな奴ばかりだもん!したっていっても、遊んでる時軽くちゅってしただけ!」

「ふーん、、、」

「男子なんて私を変なあだ名で呼ぶし。好きとかあり得ないし。」

「俺は?」

「まーちゃんは、、、別に。

優しいし、遊んでても楽しいし、他の男子よりかっこいいと思うけど、、、。」

「じゃあ、キスしても嫌じゃないんだ?」

「ダメに決まってるでしょ!」

「なんで?」

「どうしても!」と、言ってる最中にされて、

「目を閉じて少し口をあけて」と言われて言う通りにした。

生暖かいものが口の中に入ってきて、唇の周りが唾液でびしょびしょになる。

想像していなかった出来事に、呆然となりながら、割と冷静に考えていた。

いま、なんだかとてもいやらしくて、いけないことをしているなあ。

いっこうにやめる気配がないけど、これはいつまで続くんだろう。口の周りがびしょびしょで気持ち悪いな、、、終わったら拭いてもいいものなんだろうか、、、などなど。

そんなことを虚ろに考えながら受け入れた。


小学校5年生なので、付き合うとかそういう概念はまだなく、それにそれ以上の知識もないので、その後も何度もまーちゃんの部屋でただただキスをした。

雪の中の遊びとは違って、毎回ドキドキしていた。力丸と同じで、まーちゃんに対して恋愛的な感情はあまりなかったが、とにかくその行為自体にドキドキしていたのだ。


何時ものように、まーちゃんの部屋で長いキスをしている時に、突然まーちゃんのお兄ちゃんが部屋に入ってきた。

多分、見られたであろう。

お兄ちゃんは一瞬固まっていたが、すぐに俺の本返せ!と言って、盗んだ本を持って出て行った。

私は死にたい位に恥ずかしくなり、真っ赤になった。顔から火が出るとは、きっとこういう事なのだろう。

お兄ちゃんがいなくなったあと、まーちゃんはまたしようとしてきたが、私はすぐに部屋を出て、家に帰った。


まーちゃんの家に行ったのは、この日が最後、まーちゃんとのキスもこの日が最後になった。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ