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allow  作者: 矢峰 安李
3/3

紅葉

ゆうまは何処に行ってしまったんだろうか


何処かで怖い思いをしているんじゃないか


苦しい思いをしていて、私に助けをもとめているんだとしたら..


ゆうまの泣き顔が、声が、脳内に止め処なく溢れ、思わず頭を抱えた


最悪のケースが、様々な可能性が、イメージとなり再生を始める


半ば無意識に立ち上がると、携帯と車のキーを手に家を飛び出した


庭に舞い落ちている枯葉が靴底で乾いた音を立てると、思わず小さな庭の隅で枝を広げている樹を見上げる


ゆうまが産まれた記念にと植えた紅葉の苗木は、今や見上げる程に成長していた


樹の周りで虫カゴと虫図鑑を手に駆け回るゆうまの姿が重なると、また視界は歪み涙が零れ落ちた


振り切るように車に乗り込むも涙は止まらず、故に車を出す事も出来ないまま


波のように押し寄せる最愛の息子の記憶に一人、耐えていた

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