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平凡希望しかし現実苦し  作者: 澤木弘志
序章
9/56

一晩明かしてみよう 2

私の創った小説は主人公キャラは健気な薄幸美少年で敵キャラは憂いを帯びた精悍な青年がデフォルトだった。

その典型的な二つのキャラを持つこの身体。

服装や雰囲気はどこか主人公で顔立ちや体付きは敵キャラ。といっても割合が高い方を言ったらと云う事なので大体は足して二で割ったようなものだ。

ここで言う主人公と敵は実は別作品の登場人物たちだ。

主人公の出てくる小説は以前に語ったと思うが敵キャラが出てくる小説はちょっと変わったモノだった。

剣と魔法の世界なファンタジーを地で行くような主人公の小説とは少し違い舞台は現代日本で学園モノだった。

いわゆるパラレルワールドに分類されるような歴史の差異によって別れたもう一つの日本でその世界では超能力者が普通に存在する。この小説の主人公はいわゆる落ちこぼれと呼ばれる能力者で独りではうまく発動できないへぼい力だが誰かと共闘することによって多大なる影響力を持つ能力だった。そこでライバルキャラや仲間たちとおくる学園生活が主なストーリーだ。そこに登場するのがキ―キャラでもあり敵サイドの主人公でもある敵キャラ。こいつは典型的なエリート能力者で能力の中でも上位に位置する元素を操る能力者だった。

性格は残虐で非道、非能力者や低能力者を人とは思わない最低な奴だ。でもそうなったのには幼少期における悲惨な出来事が原因だった…みたいなどこにでもあるストーリー。

ここで重要なのがこいつの能力だ。そう『元素を操る能力』ここで言う元素というのは化学的な難しいものではなくファンタジー小説に欠かせない魔法の元素と同じ、火・水・風・土の四大元素のことだ。


つまり火が使えるんだ!






さて、長々と考察していたがつまるところ敵キャラの要素が混じるこの身体を持つ私としては元素を操る能力もあると思う訳で。

火元もなく火を発生させることも容易のはず!


木があまり生えていない広場に移動して想像する。木の密集地だと危ないからね。

で、主人公キャラみたいな大規模なものだったら冗談抜きでヤバいからマッチ棒の火をイメージ。

掌を仰向けにしてその空中に火が出るように想像してみた。

原理なんかは全く無視してまさにファンタジーを想像だ。


すると掌から十センチ程の高さに火花が散ったような光を感じた後まるで線香花火のようにバチバチと空中で小規模な閃光を撒き散らして最後のジュっと落ちる火の玉のようにソレは姿を現した。

まさにマッチ棒の火の大きさの火玉だった。

中心が青色で周りがオレンジの火で色合いはガスバーナーの火に似ていた。

コレは成功だっと集中が途切れると一気に姿を消す。


…とにかく成功だ!





それから数分後…

漸く焚き火が完成。燃やすのは小枝のような木ではなく葉っぱだが能力の力なのか燃え尽きることもなく爛々と燃え暖がとれる。

少しずつ温まってきた身体にほっとしながら、さっきから腹の虫が声を荒げて空腹を訴えてくる。

確かに腹空き具合も限界。水で腹を膨らませ押えていたがここいらで食物を食べたい。

しかし近くの木には果物らしきものは生えておらず、きのこもない。

ここで登場するのが木を操るの能力だ。

だがどれが果物が成る木だか分からんし無駄に成長させるのも憚れる。






じゃぁ、果物なる木を創ってみよう!!!







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