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平凡希望しかし現実苦し  作者: 澤木弘志
序章
8/56

一晩明かしてみよう 1

短いです

祝、森の誕生!

構想上の能力は想像よりも規模がでかいのがわかったよ!!

しかも、ただ想像すればいいってだけのお手軽な発動条件にはびっくりダ。


さて、調子に乗るのはここまでにして、森が出来ました。

さて散策だ!とはならない。

なぜなら、今真っ暗な夜だからです!さすがに砂漠の夜のような氷点下ではないがちょっと肌寒くなってきた。陸地に移動して体を温めなくては。服がちょっと湿ってるし、さすがに二、三時間くらいじゃ乾かないよね…

まず、火を熾さなきゃ。枯れ木はさすがに今この瞬間に生まれた森には無いだろうし、生木は燃えにくいらしいけどこの際しょうがないよね。

燃やすにしても火元がなきゃ始まらない。ライターはないし、原始的に手で擦って火を熾すしか方法が無いのかぁ。


枝さえも落ちてないしなぁ。う~ん…どうやって木を切ろうか?

もう、木一本丸ごと燃やしてまおうか?

それほど高さのない小ぶりな木を見てふっと考えがよぎる。要は切ることを諦めた瞬間だった。

あぁ~!!もう、どうすりゃいいんだよ!

異世界に来て何度呟いたかわからぬ言葉を吐きながら(音には出してない)うろうろと彷徨って無意識に見上げた。

満天の星空にひときは輝きを放つ大きな丸い球体が一つ。黄色と赤が疎らにまじった碧い月だ。地球で見た月とは大きさも色も違う姿を見て異世界を実感した。




木の幹に手を押し当て考える。

冷え始め心なしか震えてきている身体に鞭打ってジッと考えた。

小枝でも擦り続ければ僅かでも熱が発生することに期待して枝を折ろうと思いついたのが…

この森に生えている木は小枝に至ってもめっぽう強く素手では折れなかった。

涙がちょちょきれそうだ


寒いし鼻水は出るしお腹は全然空いてるし

苛々がつのっては寒さで四散し、又怒りが集まっては消えて行くを繰り返した。

確かにこのキャラの能力はすごい。

水を、木を生み操るのは最早神の領域なのではないかと思うくらい強烈だった。

だって炎天下の砂漠を一瞬にして水源と森を生むんだもの。

だがそんな能力も今この瞬間だけは役に立たない。

確かにこの能力も有りがたいが今は火が欲しい。


あぁ小説とか漫画のような魔法の力さえあれば…





ん?んん??

そう言えばこの身体はもう一つのキャラの特徴があったよね?







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